安倍前首相銃撃事件がもたらした衝撃
彼のポリシーは「候補者全員を取材し、それが出来なければ記事にはしない」というハードなものだ。国政選挙はもちろん、地方選、米国大統領選挙まで、様々な選挙を取材し。選挙の面白さを伝え続けている。
そんな畠山が、2022年夏の参院選・東京選挙区で候補者34人全員に取材に挑む姿に密着する。
自身は「これが最後になるかも…」と引退を口にしていた。事実、この選挙戦の大詰めの投開票日直前には、安倍前首相銃撃事件が起きていた。「この“直撃スタイル”の取材方法はもう潮時かも…」とも感じていたようだ。
候補者33人までは取材できたものの、あと1人が捕まらない。その候補者は立憲民主党の蓮舫氏。応援演説に回ることが多い彼女は全国を遊説するため、東京にいることが少ないのだ。
そんな彼女に会うため、畠山は車を長野まで走らせ、直撃に成功する。といっても、たった20秒の取材だ。そのために2時間をかけて「候補者全員取材」と達成し、満足顔を見せる畠山。
こんな仕事ぶりで選挙の現場を巡り、睡眠時間は平均2時間、原稿執筆にまで割ける時間もなく、家族がいるにも関わらず、金銭面にも苦労するという生き方を続けているのだ。