『NOPE/ノープ』の撮影監督を務めたのは
ノーラン作品で知られるホイテ・ヴァン・ホイテマ
撮影を担当した主な作品
『ザ・ファイター』(2010)
『裏切りのサーカス』(2011)
『her/世界でひとつの彼女』(2013)
『インターステラー』(2014)
『007 スペクター』(2015)
『ダンケルク』(2017)
『アド・アストラ』(2019)
『TENET/テネット』(2020)
『NOPE/ノープ』のカメラを担当したのは、スイスに生まれ、オランダでキャリアを積んだ撮影監督、ホイテ・ヴァン・ホイテマ。
スウェーデン映画『ぼくのエリ 200歳の少女』(2008)において、美しい雪景色を見事にフィルムに定着し、一躍注目の的に。その後ハリウッドに進出し、デビッド・O・ラッセル監督の『ザ・ファイター』(2010)、スパイク・ジョーンズ監督の『her/ハー』(2013)など、作家性の強い作品を成功に導いた。
その名声を不動のものにしたのは、『インターステラー』(2014)からはじまった、クリストファー・ノーラン監督とのコラボレーションだろう。コンピュータグラフィックの力を極力借りず、宇宙空間を再現して得られた映像は、世界中の観客を驚かせた。その後も、戦争映画『ダンケルク』(2017)、SFアクション『TENET/テネット』(2020)の撮影も担当。壮大なスケールの作品を撮らせたら、当代イチの撮影監督である。
『NOPE/ノープ』では、近年屈指のヒット作である『トップガン マーヴェリック』(2022)でも使用されたIMAXカメラを全面的に使用。通常のカメラよりもより高画質な映像が得られ、より広大なスクリーンサイズでの上映が可能になる。
監督のジョーダン・ピールは、先日公開された特別メイキング映像において、「追求したのは没入感と幼い頃に誰もが感じた未知への恐怖や驚き」であると語っており、IMAXカメラの性能を存分に活かした映像に期待で胸がふるえる。
キューブリック、スピルバーグ、シャマラン…。ハリウッドには「未知との遭遇」を壮大なスケールで描く作家の系譜がある。果たして、ジョーダン・ピールの最新作『NOPE/ノープ』は、巨匠たちが作りあげてきた歴史を塗り替える作品となっているのか。真相は是非それぞれの目で確かめてもらいたい。