ホーム » 投稿 » 日本映画 » 劇場公開作品 » 「役を演じるということはクリエイト」オムニバス映画『almost people』石井岳龍監督、主演・柳英里紗インタビュー » Page 6

「スタッフがこんなに監督のことが好きな現場は他にない」
2人がそれぞれに向ける気持ち

写真:宮城夏子
写真宮城夏子

―――今回一緒に映画をお作りになって、石井監督から見て、改めて柳さんはどのような役者さんだと思われましたか?

石井「非常にプロフェッショナルな役者さんだと思いました。アイドルのような雰囲気ですけど、映画や役への向き合い方が、本当にしっかりしていると思います。必要なものはご自身できっちり準備されているでしょうし、映画やお芝居の研究もされているでしょう。取り組み方が非常に素晴らしいなと思いました」

―――プロフェッショナルという言葉が一番ふさわしいと。

石井「日本で役者をやっていて、尚且つ自分自身の言葉でメッセージを発信していくことって、生半可なことではないと思うんですよ。そういう点も含めて、プロの役者さんだなって思いました」

――― 一方で柳さんは、高校時代から憧れだった石井監督と、MV作品を経て、今回映画でタッグを組まれたわけですが、改めて石井監督をどういう存在だと思いますか?

柳「凄く寄り添ってくれる監督です。関わっている出演者、スタッフがこんなに監督のことが好きな現場って、滅多にないなと思いました。やっぱり、みんな石井監督と映画を作りたくて現場に来ているので。

もちろん皆さんどの現場でも、ちゃんとお仕事をされていると思うんですけど、そんな方々が前のめりになって石井監督の言葉を聞こうとしているのが、すごく印象的で。

監督それぞれにやり方があると思うのですけど、石井さんはちょっとした疑問でもとても丁寧に聞いてくださり、安心感を与えてくれます。参加したスタッフ・キャスト全員が石井監督をリスペクトしていて、前のめりになって映画づくりに励んでいる現場だったので、すごく楽しかったです。貴重な経験をさせていただき、感謝ですね」

(取材・文:山田剛志)

【作品情報】

監督:横浜聡子「長男」、石井岳龍「長女」、加藤拓人「次男」、守屋文雄「次女」
音楽:菊地成孔、新音楽制作工房
脚本:いながききよたか、加藤拓人、守屋文雄
プロデューサー:関友彦
企画・製作・配給:株式会社コギトワークス
出演:嶺豪一、柳英里紗、井之脇海、白田迪巴耶、
宇野祥平、平井亜門、瑚海みどり、諫早幸作、木村文哉、塩塚モエカ、伊澤彩織、
渋川清彦、木竜麻生、松浦祐也、岩谷健司、水澤紳吾、後藤ユウミ、邦城龍明
公式HP
公式X(Twitter)

【関連記事】
「目には見えない世界を尊重したい」松井玲奈主演映画『緑のざわめき』夏都愛未監督、独占インタビュー
「意見を言うことは悪いことじゃない」映画『緑のざわめき』主演・松井玲奈、独占インタビュー。女性監督とのコラボについて語る
「挫折の経験が自信につながった」映画『Love Will Tear Us Apart』女優・莉子、独占インタビュー

1 2 3 4 5 6
error: Content is protected !!