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「ずっと煙草を吸い続けてきた自分が活きている」
喫煙シーンに込めた思いとは

映画『GREEN GRASS~生まれかわる命~』©2022「グリーングラス」上映実行委員会
映画GREEN GRASS~生まれかわる命~©2022グリーングラス上映実行委員会

―――何も話さず、煙草を吸うだけのシーンが多くあったのが、印象的でした。

「おお、そこに注目してくれたのは、嬉しいね~(笑)。

う~ん、最近は映画の中で煙草を吸うシーンすら、コンプライアンスだなんだで減ってきて、寂しいんだよねえ。昔は、日本人も80%位、大人の男は吸っていたわけだし。

僕が憧れていた俳優で言うとね。ジャン・ギャバンやアラン・ドロンとかがさ、煙草をこう、咥えている、仕草が非常にかっこよかったわけだよ」

―――煙草を吸うって、入口は、その仕草のカッコよさへの憧れかもしれませんね。

「そうそう。僕の時代は特にさ、思春期の男の子が何とかして、カッコいい大人になりたいって思いが強かったから、親父のタバコ盗んで吸っていたりね。まあ、そんなころから、『もう止めた!』を50回くらい繰り返して、まだ、吸っているんだよな(笑)」

―――アハハ! ほぼ、止めてない人生ですよね。

「でもね、この作品ではずっと煙草を吸い続けてきた自分が活きているなと。煙が漂って、ずっと霞のように動かない感じなんかは、愛煙者ならでのドラマチック性を出せたと自負していますよ。煙草を吸うシーンと雨が降るシーンは、個人的に情緒を感じてほしい場面として好きです」

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