ドラマの今後を左右するのは兄弟の関係
翌日、乃木はノコルと同じ白いベールを身にまとい、ベキからノコルの会社「ムルーデル社」で働くように指示される。その会社は、誤送金事件を巡って乃木にとっては因縁のある「GFL社」の真向かいにあった。
首都の中心部とはいえ、単なる偶然とは思えないシチュエーションだ。乃木らの動きは早い段階からテントに掴まれていたのだろうか。ところが、ムルーデル社で乃木に与えられた仕事は「コストカット」、しかも具体的なプランや目標額も決められないままだった。「兄弟で助け合え」というベキの言葉を無視するかのように、ノコルは乃木をぞんざいに扱う。
この兄弟の関係も、このドラマの今後を左右するといっていいだろう。ベキから寵愛を受け始めた乃木に対し、それに嫉妬するノコルが、どう接していくのか。仮に仲間割れという事態にでもなれば、テントの内ゲバにも発展しかねない状況となるだろう。