ベルリン国際映画祭のパノラマ部門で観客賞が期待される映画『Deaf(英題)』。エヴァ・リベルタ監督が語る誕生秘話
text by 編集部
ベルリン国際映画祭パノラマ部門で観客賞が期待されるエヴァ・リベルタ監督の最新作『Deaf(英題)』。リベルタ監督の実の妹であり、聴覚障害を持つ実力派女優ミアム・ガルロが主演を務める本作の誕生秘話を、米メディアの記事をもとに紹介する。(文・編集部)
妹の不安から生まれた映画『Deaf(英題)』
本作は、母親になることを決意した聴覚障害を持つ主人公を映した作品だ。リベルタの実の妹であり、聴覚障害を持つ実力派女優ミリアム・ガルロが主演を務めていることでも大きな話題を集めている。
リベルタは本作について、「この映画は、私の妹が母親になることを考え始めた瞬間から生まれました。彼女は聴覚障害を持つ女性としての不安を私に打ち明けましたが、それまで私はその視点から考えたことがなかったのです」と、”母性”を妹の視点から見つめなおすきっかけになったと語る。
さらに、「その時、私は気づきました。女性としての一般的な不安に加え、聴覚障害に関連する特有の悩みがあることを。それで妹に、不安をリストにして書き出してもらいました。そのリストを見たとき、大きな衝撃を受けました。そしてそこから短編映画『Sorda』が生まれ、それが『Deaf』へと発展したのです」と、本作が生まれたきっかけを振り返った。
(文・編集部)
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