ナタリー・ポートマンが子役時代の『ロリータ期』を振り返る「まじめで近寄りがたい雰囲気を出すようにしてた」
text by 編集部
映画『レオン』(1994年)でわずか12歳にして衝撃的なデビューを果たしたナタリー・ポートマン。その後も『ブラック・スワン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞するなど、演技派として確固たる地位を築いてきた彼女だが、子役時代にはセクシャリティの問題に悩まされていたことを告白した。(文・編集部)
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業界が理想の女性にはめ込む風潮
海外メディアのInterview誌で、女優のジェナ・オルテガとの対談に応じたポートマン。当時の状況は、業界が押しつけてくる女性像に対抗することだったという。
「大衆が思っている私と、本当の私は違う」
「キャリアの各段階で、業界が理想の女性にはめ込む風潮みたいなものがあったの。 最初は、まさにロリータ(魅惑的な女性)。その後は、男をセクシャルな雰囲気にさせる女性という役が10年くらい続いた」
そこで彼女が取った防衛策は、強さの演出だったと語る。
「現場では、あえてまじめで近寄りがたい雰囲気を出すようにしてたの。それが『彼女には手を出すな』という無意識の警告シグナルになっていたと思う」
今回、ポートマンの語った『ロリータ期』は、決して彼女一人の話ではない。今もなお多くの若い俳優たちが直面する問題であり、彼女の声はその現実に一石を投じている。この発言には、少女として、女性として、そして一人の人間としての強い意志がにじんでいた。
(文・編集部)
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