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『オールド・ボーイ』【ネタバレあり】あらすじ

ある日、デスは見知らぬ男から大金の入った財布と携帯電話を渡される。男も雇われ人であり、デスを監禁した連中とは直接関わりがないようだ。ともあれ、金を手にしたデスは近くの寿司屋に入る。監禁されていた15年間、食料はすべて餃子のみであったため、生ものが食べたくて仕方がなかったのだ。デスは若い女性板前の顔に既視感を抱く。

寿司屋で料理を待っていると、デスを監禁した犯人の男から電話がかかってくる。男は「誰が監禁したのかではなく、なぜ監禁されたのかを考えろ」と告げ、電話を切る。デスは久しぶりに刺身を口にすると、身体が痙攣を起こし、意識を失ってしまう。目覚めると傍らには例の女性板前がいる。女の名前はミド(カン・ヘジョン)。ミドもまたデスと同じく孤独を抱えており、2人は強いシンパシーで結ばれる。

デスはミドの協力を得て、娘のヨニの居場所を知る。彼女はスウェーデンに留学中であった。しかし、連絡をとるのは監禁相手に復讐を遂げたあとにすると決める。デスは監禁場所を突き止めるために、街中の餃子屋を駆けまわり、15年間食べ続けてきた味を探し求める。数十軒まわった末、「紫青龍」という店の餃子に味覚が反応。出前のバイクを追跡したところ、自身が監禁されていたビルを突き止めることに成功する。

そのビルは、オーナーのパク・チョルン(オ・ダルス)が指揮をとる「監禁ビジネス」の舞台となっている。デスは事務所に侵入すると、パクを捕らえることに成功。拷問を加え、依頼主が誰なのか吐かせようとするが、パクは口を割らない。さらに、パクの手下が大勢現れ、デスに襲いかかる事態に。デスは何とか手下たちを倒すことに成功するが、外に出た途端に力尽きてしまう。

道端で倒れているデスを見かけたタクシードライバーの青年(ユ・ジテ)は、彼を車に乗せる。車を降りる際、デスは親切な青年に感謝しようとするが、青年から名前を呼ばれ、ギョッとする。青年こそ、デスを誘拐した張本人であった。

翌日、デスとミドはジュファンの元を訪れる。2人はネットに詳しいジュファンの助けを借りて、ミドのチャットに侵入してきた謎の人物の居所を突き止める。その人物はミドの住居の向かいに住んでいた。デスが1人で家に踏み込むと、そこにはタクシードライバーの青年がいる。デスは青年を殺そうとするが、青年は「俺を殺したら動機は永遠に謎のままだ」と告げ、「5日以内に真相を解明せよ。もし5日で解決できなければミドを殺す」と語る。青年は自身の体内に爆弾を仕掛けており、いつでも自殺できる。したがって、青年を拷問して動機を吐かせるのは難しそうだ。

その頃、ミドはパクによって捕らえられていた。デスは彼女の救出に向かい、パクから拷問を受けそうになるが、青年の手下が現れ、デスを解放する。デスとミドは互いを愛し始めている。その夜、2人は一夜を共にした。

デスは再びジュファンのもとを訪れ、青年の身元を調査。すると、青年が「イ・ウジン」という名前であること、その姉である「イ・スア」がデスとジュファンの同級生であることが判明する。高校時代のデスは、学校の屋上でウジンとスアが愛し合っている光景を目撃し、噂を学校中に広めてしまったのだった。噂が広まったことによりスアは自殺。弟のウジンは、その復讐のためにデスを監禁したのだった。

デスはウジンの元を訪れ、監禁理由がわかったと語る。ウジンは不気味にほくそ笑み、衝撃の事実を告げる。実はデスとミドは親子であった。デスと同じようにミドもまた催眠術を受け、デスを愛するように洗脳されていたのだ。デスはウジンの前でひざまづき、「お願いだからミドには黙っておいてくれ」と懇願。さらに、噂を広めたせいでスアが自殺したことを悔やみ、自身の舌をハサミで切り取る。

ウジンはデスに軽蔑の眼差しを向け、自身の体内に仕掛けられた爆弾のスイッチを押す。しかし、それは爆弾ではなく音声再生機器のスイッチであり、情事にふけるデスとミドの声が建物中に響き渡る。ウジンは2人に盗聴器を仕掛けていたのだ。

絶望に打ちひしがれるデスを尻目に、ウジンは部屋を出ると、ダムから身を投げて自殺した姉の思い出にふけり、こめかみに銃口を押し当て、引き金を引くのだった。

その後、デスは催眠術師の女を探し出し、自身の記憶を消してほしいと依頼。彼の頭髪は心的ショックのため真っ白になっている。催眠術をかけられ、目覚めたデスは雪山の小屋にいる。そこにミドが現れ、デスの冷えた体を抱きしめる。

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