カンヌ開幕後最初の作品『Sound of Falling』に絶賛相次ぐ 「圧倒的…」とパルム・ドール候補の呼び声も

text by 編集部

カンヌ国際映画祭のコンペティション部門が幕を開けた。見事な幕開けを飾ったのは、ドイツの新鋭マーシャ・シリンスキ監督による『Sound of Falling』。上映直後から世界メディアの絶賛を浴び、早くも本年度パルム・ドールの有力候補と目されている。(文・編集部)

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「催眠的で心を奪われるような驚異」─評論家たちが称賛の嵐

sounds of falling【Getty Images】
sounds of falling【Getty Images】

 上映後のレビューは圧巻だった。

 The Hollywood ReporterやThe Guardian、 Varietyなどの海外主要メディアでは、「圧倒的で壮大な作品」「監督は一躍トップリーグに躍り出た」と好意的なレビューを連発。

 さらに大手メディア『IndieWire』の映画批評家で知られるデヴィッド・エーリッヒは「催眠的で心を奪われるような驚異」と絶賛した。

 物語の舞台は、ドイツ北部にある1つの農場。4人の少女たちが、時代を超えて同じ地に生き、記憶とともに人生が交差していく。インタビューで「この映画は記憶についての物語」と語っていたシリンスキ監督。

「記憶について語るとき、私たちは何に本当にアクセスできるのか。何が自分を最も形づくっているのか。実は大きなトラウマや出来事ではなく、些細な記憶が私たちの本質に深く残ることがある」と興味深い言葉を残している。

 突如現れたドイツの新進気鋭の監督、マーシャ・シリンスキ氏。パルム・ドール賞獲得という最高の結末を迎えることができるのか?

(文・編集部)

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