映画『トイ・ストーリー』と『トイ・ストーリー4』のクオリティの違いをVFXアーティストが詳しく解説
『トイ・ストーリー』シリーズは、25年以上にわたる歴史を誇る、アニメーション映画史上でもユニークな位置を占めている作品だ。この度、映画『トイ・ストーリー』と『トイ・ストーリー4』のクオリティの違いを、VFXアーティスト3名が説明している動画が公開された。ここでは、現地のメディアを参考にその内容を見ていこう。
さらなる進化に期待!
『トイ・ストーリー』の映像革命
ピクサー・アニメーション・スタジオが映画『トイ・ストーリー』を公開したのは1995年。『トイ・ストーリー4』が公開されたのはそれから約20年後の2019年だ。
カナダのニュースサイトScreen Rantによると、先日他の続編開発とともに『トイ・ストーリー5』の開発もディズニーから発表された。それに伴い『トイ・ストーリー』と『トイ・ストーリー4』の間の大規模な技術的進歩に何があったのか、VFXアーティストたちが解説する動画が公開された。
このYouTubeチャンネルでは、VFXアーティスト達が、『トイ・ストーリー』第1作の犬と、『トイ・ストーリー4』のよりリアルな猫のシーンを解説する。この猫は、映画『トイ・ストーリー』の制作後に開発された、よりリアルな影と形をアニメーションの対象物に投影する「シャドウ・マッピング」技術によって作られたという。
また、オブジェクトの全体的なシェイプを保ったまま、キャラクターを多角形に分割し、その表面をよりダイナミックに操作して、多くの面に分割したポリゴンメッシュ「サブディビジョンサーフェス」も進化していると分析。映画『トイ・ストーリー』と『トイ・ストーリー4』を並べて撮影した映像はインパクト抜群だ。
映画『トイ・ストーリー』のクリエイティブ・チームは、オリジナルから大きく逸脱することなく、いかにして最新のキャラクターを作り出すかという、大きな課題を抱えながら、日々創作活動に励んでいる。
アニメーターが古い原作の続編を作るとき、あるいはその他の方法で原作を翻案する際には、キャラクターをどのように進化させるかという決断は付き物。例えば、映画『スポンジ・ボブ』シリーズは、キャラクターを根本的に変えたと言われる作品の一つ。あるいは、映画『トイ・ストーリー4』のように、キャラクターの外見は維持しながらも、発達したテクノロジーによってアクションに躍動感を持たせることも可能だ。
1995年に公開された映画『トイ・ストーリー』は、初の完全3Dアニメとして画期的な作品となった。その先駆けとして、映画『トイ・ストーリー4』の飛躍的な成長には目を見張るものがある。
アニメーション業界は急速に発展しており『トイ・ストーリー』シリーズが生まれる度に、新しいアニメーションの技法が使用される。ピクサーが映画『トイ・ストーリー5』で、映像にどのような改良を加えてくるか、世界中が注目するところだ。
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