ジェームズ・ガンが現代のハリウッドの在り方に一石を投じた発言とは?「映画業界が死にかけている原因は脚本未完成」
text by 編集部
映画『スーパーマン』(2025)の公開を控えるジェームズ・ガンが、ハリウッドの制作現場に苦言を呈した。「脚本が完成する前に撮影が始まる」という現状こそが、映画業界の衰退を招いていると語っている。さらにはマーベル・スタジオの作品量産体制にも触れ、現代のハリウッドの在り方について一石を投じる発言となった。(文・編集部)
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DCとマーベルの明暗を分けた判断基準とは
DCスタジオのトップに就任以来、ガンは「脚本が完成しなければ製作に入らない」と明言してきた。海外メディア「Rolling Stone」誌のインタビューに応じた際も、とある企画を脚本の不出来によって中止したことを明かし、「自分が満足できない脚本では映画を撮らない」と断言している。
一方で、すでに来年の公開が決定している『スーパーガール:ウーマン・オブ・トゥモロー』(2026)は「最初から素晴らしかった」と高く評価。ワーナー・ブラザースからの年間何本制作といったノルマがないことも、質の高い作品づくりに貢献しているという。
さらに、ガンはかつて所属していたマーベル・スタジオの量産体制を「不公平だった。それがマーベルを苦しめた」と振り返った。Disney+の拡大に伴い作品数を急増させた結果、全体のクオリティが低下したという見解だ。
ガンが掲げる脚本至上主義は、混迷する映画業界に新たな風を吹き込むのか。その答えは、まもなく公開される『スーパーマン』(2025)に託されている。
(文・編集部)
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