映画「ザ・マスター」元軍人とカルト教団教祖…圧巻芝居は必見<あらすじ 考察 解説 評価 レビュー>
text by 編集部
映画『ザ・マスター』イラスト:naomi.k
ザ・マスター
3.5
- 原題:
- The Master
- 製作年:
- 2012年(アメリカ合衆国)
- 監督:
- ポール・トーマス・アンダーソン
- 脚本:
- ポール・トーマス・アンダーソン
- 撮影:
- ミハイ・マライメア・Jr
- 音楽:
- ジョニー・グリーンウッド
- 配給:
- ファントム・フィルム
- 上映時間:
- 143分
ヴェネツィア国際映画祭 - 銀獅子賞、国際映画批評家連盟賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞 - 監督賞
トロント映画批評家協会賞 - 作品賞、監督賞、脚本賞
サンディエゴ映画批評家協会賞 - 脚本賞
カンザスシティ映画批評家協会賞 - 作品賞、オリジナル脚本賞
オースティン映画批評家協会賞 - 監督賞
オンライン映画批評家協会賞 - 監督賞
サンフランシスコ映画批評家協会賞 - 作品賞
- 演出:
- 12点
- 脚本:
- 11点
- 配役:
- 16点
- 映像:
- 15点
- 音響:
- 11点
映画「ザ・マスター」を演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説! ポール・トーマス・アンダーソン監督の長編第6作。ホアキン・フェニックス、 フィリップ・シーモア・ホフマン、 エイミー・アダムス、 ローラ・ダーン、 ジェシー・プレモンスら出演。この映画の真の魅力、そしてその結末とは?
ザ・マスターのあらすじ
第二次世界大戦に海軍兵として参加し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を負ったフレディ(ホアキン・フェニックス)は、アルコールと女性に心の癒しを求めていた。ある夜、泥酔状態のフレディは停泊中の豪華客船に勝手に乗り込み、船内で眠りこけてしまう。目を覚ますと、船の所有者であるランカスター・トッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)と運命的な出会いを果たす。
ドッドは新興宗教団体「ザ・コーズ」の教祖であり、周囲の人間からは「マスター」と呼ばれ、崇拝の対象となっている。ドッドはフレディの作る合成酒を気に入り、密航の件を見逃すことを約束。さらに、娘のエリザベス(アンビル・チルダーズ)の結婚パーティーに招待するなど、目をかける。
船内ではドッドが考案した催眠療法「プロセシング」が行われている。フレディはそれを怪しげに見つめながらも、ドッドの人間性に興味を抱くのだった…。