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本編映像解禁…! 映画『TAR/ター』、ほぼセリフなし! ケイト・ブランシェットの怪演に注目。驚愕のサイコスリラー

トッド・フィールド監督とケイト・ブランシェットが放つ驚愕のサイコスリラー『TAR/ター』が5月12日より公開された。この度、本編冒頭4分の映像が解禁され、主演のケイト・ブランシェットが、ほぼセリフを発することなく、佇まいのみでその怪物ぶりを魅せている圧巻の冒頭シーンが公開された。

映画史をとどろかす怪演に、世界平伏!

© 2022 FOCUS FEATURES LLC

本年度アカデミー賞《作品賞》《監督賞》《主演女優賞》など主要6部門にノミネート、第80回ゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)、第79回ヴェネチア国際映画祭女優賞ほか世界の映画祭でも絶賛、さらに「シンドラーのリスト」「LAコンフィデンシャル」「ソーシャル・ネットワーク」に続く史上4作目の主要批評家協会賞(ニューヨーク映画批評家協会賞/ロサンゼルス映画批評家協会賞/ロンドン映画批評家協会賞/全米映画批評家協会)《最優秀作品賞》を制覇するなど、世界の映画賞も席捲!

世界最高峰のオーケストラの一つであるドイツのベルリン・フィルで、女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ター。彼女は天才的な能力とそれを上回る努力、類稀なるプロデュース力で、自身を輝けるブランドとして作り上げることに成功する。

今や作曲家としても、圧倒的な地位を手にしたターだったが、マーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。

そんな時に、かつてターが指導した若手指揮者の死から、彼女の完璧な世界が少しづつ崩れ始めるー。天才にして、ストイック、傲慢、そして繊細。そして、芸術と狂気がせめぎ合い、怪物が生まれるー。

映像は、司会者によって⻑々と語られるターの辿ってきたこれまでの輝かしいキャリアと同時に、天才でストイック、そして傲慢で繊細な人格を併せ持つ彼女の姿を一気に映し出したもの。

講演前の神経質な態度、権威ある音楽家たちのレコードジャケットを足で踏みつける一方で、そこに写された指揮者に憧れ、そして対抗するかのように、同じデザインを模したスーツをオーダーメイド―ターの複雑な多面性をケイト・ブランシェットが、ほぼセリフなし!その佇まいと仕草のみで表現し切った圧巻の冒頭シーンとなっている。

なお、ケイトが劇中で纏うダークでスタイリッシュな衣装も既に海外で話題になっているが、担当したのは、2021年、ディズニー映画『ムーラン』でアカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされたビナ・デグレ(Bina・Daigeler)によるもの。

「衣装のインスピレーションを受けたのは主に男性指揮者。リディアの人生観やキャリアの築き方、つまり、何もないところからすべてを手に入れるまでの道のりは、とても男性的だから」「指揮者が指揮をしているときに、光の反射で音楽家を刺激することがないようにターはアクセサリーに興味がない」など、ターの人物像を際立たせるために採用したファッション面でのキーワードを明かしている。

〈ケイト・ブランシェット史上最高傑作(EMPIRE)〉〈不協和音の刺客(The Guardian)〉〈極上の毒に痺れる(Chicago Sun-Times)〉数々の映画評が評するように、圧倒的な天才指揮者としてオーケストラを鼓舞するように指揮、“映画史をとどろかす怪演”で強烈な印象を放つ、ケイト・ブランシェット、そして、監督と脚本は、これまで手掛けた⻑編映画『イン・ザ・ベッドルーム』と『リトル・チルドレン』で、2作ともにアカデミー賞脚色賞にノミネートされたトッド・フィールド。

フィールド監督は、その鋭敏な表現力によって、絶対的な権力を振りかざす天才指揮者リディア・ターの物語を「唯一無二のアーティスト、ケイト・ブランシェットに向けて書いた」と明かしている。フィールド監督にとって16年ぶりとなる、全世界熱望の最新作となった本作では、第95回アカデミー賞脚本賞を3作品連続でノミネートを果たしたほか、作品賞・監督賞でも初ノミネートされたことも話題に。

脇を固める共演者は『燃ゆる女の肖像』のノエミ・メルラン、『あの日のように抱きしめて』のニーナ・ホス、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』 のジュリアン・グローヴァ―、『キングスマン』のマーク・ストロングら、いずれも実力派揃い!音楽は『ジョーカー』でアカデミー賞作曲賞を受賞した気鋭のチェリストであり、作曲家のヒドゥル・グドナドッティルが担当、全編を美しいスコアで彩る。

音楽界の頂点に上りつめたベルリンフィル初の首席女性指揮者ター。芸術と狂気がせめぎ合い、少しずつ心の闇が侵食していく─。衝撃を超える圧巻のラストに目を凝らせ。トッド・フィールド監督とケイト・ブランシェットが放つ、映画『TAR/ター』は絶賛公開中。

【冒頭4分映像】

【STORY】

ベルリン・フィル初の首席女性指揮者ター。天才にして、ストイック、傲慢、そして繊細―。芸術と狂気がせめぎ合い、怪物が生まれる。

世界最高峰のオーケストラの一つであるドイツのベルリン・フィルで、女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ター。彼女は天才的な能力とそれを上回る努力、類稀なるプロデュース力で、自身を輝けるブランドとして作り上げることに成功する。今や作曲家としても、圧倒的な地位を手にしたターだったが、マーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。そんな時、かつてターが指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられたターは、追いつめられていく──。

【作品情報】

監督・脚本・製作:トッド・フィールド『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』
出演:ケイト・ブランシェット『ブルージャスミン』、ノエミ・メルラン『燃ゆる女の肖像』、ニーナ・ホス『東ベルリンから来た女』、ジュリアン・グローヴァ―『インディ・ジョーンズ/最後
の聖戦』、マーク・ストロング『キングスマン』
音楽:ヒドゥル・グドナドッティル 『ジョーカー』(アカデミー賞作曲賞受賞)/撮影:フロリアン・ホーフマイスター/編集:モニカ・ヴィッリ
© 2022 FOCUS FEATURES LLC. 原題:Tár/アメリカ/2022年/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/159分/字幕翻訳:石田泰子 配給:ギャガ
公式サイト
2022年/アメリカ/原題TÀR 配給:ギャガ

5月12日(金)TOHO シネマズ日比谷他全国ロードショー

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