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アリエルは容姿も性格も変わった? アニメ版と異なる結末を考察。実写版『リトル・マーメイド』はひどい? 面白い?

text by 吉田健二

ディズニーアニメの実写版リメイク『リトル・マーメイド』が公開中だ。主人公アリエルの配役をめぐって公開前から毀誉褒貶にさらされている本作。今回は、アニメ版と異なるラストに着目し、今の時代にふさわしい新しいアリエル像を打ち立てた実写版のガチレビューをお届けする。(文・吉田健二)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

原作に忠実なストーリー
細かいところにアレンジを効かせる

女優のハリー・ベイリー
女優のハリーベイリーGetty Images

地上での生活を送る人間の世界を夢見る16歳の人魚アリエル。ある日、人間の王子を助け、それをきっかけに彼に恋をする。その気持ちを抑えられなくなったアリエルは、父で海の王であるトリトンや、人魚の姉妹達の心配をよそに、魔女アースラと、ある契約を結び、地上の王子に再び会いに行く。

1989年に公開された『リトル・マーメイド』は、その楽曲の素晴らしさや、不可能な夢を見るアリエルが願いを叶える姿が共感を呼び、世界中で愛されている名作アニメだ。

そんな名作を実写化した本作は、基本的にアニメ版のストーリーを忠実に再現しているが、細部には実写版ならではのアレンジが加えられている。

物語序盤、アリエルと、魚のフランダーが沈没船に近づくシーンを見てみよう。アニメ版では、アリエルが囮になってサメを輪っかに嵌めるが、実写版では、フランダーは砂の中に隠れ、アリエルは沈没船内で見つけた鏡を活かし、その縁にサメを嵌めることに成功する。

実写化により、登場するサメの迫力が増しており、開巻早々、アニメ版にはないスリルで早速圧倒させられる。アニメーションの内容を忠実に再現しながら、実写ならではの武器を活かした素晴らしい場面であった。

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