⑤『デス・プルーフ in グラインドハウス』(2007年製作)
テキサスの夕暮れ時。オースティンのラジオ局で一番の人気DJ ジャングル・ジュリアは親友のシャナ、久しぶりに地元に戻ってきた大学時代女友達アーリーンと一緒に街へ繰り出し、一夜の気晴らしをすることに。
そこにはお気に入りのバー、グエロスからテキサス・チリ・パーラーへとはしごする彼女たちを密かにつけている男の影が。ドクロマークの付いた不気味なシボレーを乗り回し、顔に傷痕のある謎の中年男、スタントマン・マイクだ。
ジュリアたち3人や、バーに居合せたパムは、会話するうちにこの男への警戒心をゆるめていく。しかし、パムを送るために車に乗せた彼は突如、恐るべき豹変を遂げて・・・!
14か月後。テネシー州で映画撮影に携わっている、スタントウーマンのキムとゾーイ、メイク係のアバナシ―、新進女優のリーは、ぽっかり空いたスケジュールを有意義に過ごそうと計画。
ゾーイの希望で、『バニシング・ポイント』に出てきた70年代型ダッジ・チャレンジャーに試乗しようということになる。
ディーラーの元にリーを置き去りにして、アクロバティックなスタントライドを楽しむ3人。ゾーイはボンネットに乗ってごきげんだ。
そんな彼女たちに目をつけたのが、あの男、スタントマン・マイクである。いきなり車をぶつけてきたマイクに、女たちの怒りが爆発!タフな女たちの猛反撃が始まった!
本作では、ゾーイ・ベルが時速145キロで走る車のボンネットの上で命がけの演技を成功させるが、タランティーノの予想外の一言で撮り直しを命じられたことが明かされる。