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『パラサイト 半地下の家族』【ネタバレあり】あらすじ

ギジョンは「ジェシカ」という偽名を使い、ギウの大学の後輩を装ってパク家を訪れ、面接を受けることに。ヤンチャなダソンを巧みに手なずけたギジョンは、パク夫人から気に入られ、雇われることになった。その夜、主人のパク氏(イ・ソンギュン)と挨拶をかわし、「夜道は危ないので、帰りは運転手に送らせる」と親切な言葉をかけてもらう。

車で送ってもらうことになったギジョンだが、自宅を知られたくないため、途中で下ろしてもらう。その際、こっそり自身の下着を助手席の下に隠した。後日、車内で女性用下着を見つけたパク氏は、運転手の素行を疑い、クビにしてしまう。ギジョンは待ってましたとばかりに、代わりの運転手として父であるギテクを推薦。ギテクもまた身分を偽って、パク家に入り込むことに成功する。

パク家では、長きにわたり、ムングァン(イ・ジョンウン)という女性が家政婦を務めていた。キム一家は悪知恵を働かせ、ムングァンが結核であるとパク家に信じ込ませた。こうして、クビになったムングァンの代わりに、母・チュンスクがパク家の新しい家政婦として雇われることになった。

ある日、パク家の息子・ダソン(チョン・ヒョンジュン)の誕生日を祝うため、一家は揃ってキャンプに出掛けた。家政婦であるチュンスクが留守を預かることになった。キム一家は家主不在の豪邸に入り込み、贅沢の限りを尽くす。そんな中、解雇されたはずのムングァンがやってくる。「忘れ物を取りに来た」ということだ。

ムングァンが地下室に通じる扉を開けると、そこにはムングァンの夫であるグンセ(パク・ミョンフン)がいる。彼女は借金取りに追われる夫を、4年以上にも渡って地下室に住まわせていたのだ。パク家はグンセの存在はおろか、地下室の存在すら知らないのだった。

ムングァンは、4人が身分を騙ってパク家に寄生している事実を知り、秘密を暴露すると脅迫。ムングァンとキム一家が激しく揉み合う中、チュンスクの元にパク夫人から電話がかかってくる。雨天のためキャンプは取りやめ、間もなく帰宅するという。ギテクはたちはムングァンとグンセを拘束した上で地下室にぶち込み、大急ぎで部屋を片付ける。キム一家が帰宅すると、半地下の自宅は大雨の影響で水浸しとなっていた。その夜、一家は仕方なく避難所で一晩を過ごす。

数日後。台風によって台無しとなったダソンの誕生日会が、パク家で開かれることになった。パーティーにはギテク、ギウ、ギジョンも出席することに。パーティーが盛り上がりを見せる中、キム一家は、地下室に閉じ込めたままのムングァンとダソンが気がかりで仕方がない。

ギウがタイミングを見計らって地下室を訪れると、不意を突かれ、グンセに殴られて気を失う。グンセはそのまま地上に向かい、キッチンから刃物を取り出すと、ギジョンを刺殺。その様子を見たダソンは失神してしまう。

刺されたギジョンよりもダソンの身が心配なパク氏。ギテクに車を出すように命令するが、ギテクは娘を殺され、気が動転している。混乱に乗じてチュンスクはグンセに刃を突き立て、ギテクはパク氏を刺し殺してしまう。

数週間後。ギウとチュンスクは警察に身柄を確保されたが、執行猶予付きの判決にとどまり、収監されることはなかった。ギテクは逃亡し、未だ捕まっていない。

ある日、ギウは山に登り、事件の現場となった豪邸を見下ろす。すると、家の照明が点滅し、モールス信号を発している。現在はパク家ではなく、外国人が住んでいる豪邸の地下室には、なんとギテクが住み着いていた。ギテクは居住者に寄生することで「なんとか生きていく」と息子に伝える。ギウは金を稼いで豪邸を買い取り、父親を解放するという目標を立てるのだった。

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