「尾田栄一郎が満足しなければやり直す」Netflix実写版『ONE PIECE』。原作者が撮影に参加した理由とは?
日本だけでなく、世界でも人気を誇る『ONE PIECE』。今回、Netflixが8月31日より実写版『ONE PIECE』の配信をスタートするに伴い、本シリーズディレクターであるエマ・サリバンが、本作撮影、製作に対し、原作者の尾田栄一郎が与えた影響を語った。今回はその詳細内容を米Colliderに基づき、紹介していく。
「尾田栄一郎が満足しなければ、もう一度やり直す」
実写化製作にかける思い
実のところ、漫画の実写化映画は、大きな実績を残した作品がそれほど多い訳ではない。
そのため、漫画の実写化作品が登場するという情報が公開される時、ファンは、本来なら興奮するであろうところを、ぐっと抑える。公開と同時に、その作品の行方がどうなるのか不安にもなるからである。
特に『ONE PIECE』の場合は、漫画やアニメのファンが、20年以上という大変長い間、主人公モンキー・D・ルフィの冒険を追いかけてきている。
本作の生みの親は、尾田栄一郎。実写版『ONE PIECE』シリーズディレクターであるエマ・サリバンは、米Colliderに、この原作者、尾田栄一郎という存在が、実写映画化に、どんな影響を与えたかを語ってくれた。
インタビュー中、サリバンは、尾田栄一郎氏が、今回公開される8つのエピソード製作にどの程度関わっているかについて言及。それが相当なものであることを明らかにした。
「『ONE PIECE』ファンを喜ばせることは、非常に大切なことです。彼らは『ONE PIECE』のキャラクターたちにとても感情移入しています。23年間も、彼らの人生に寄り添ってきたわけなので、それに敬意を払うことは本当に重要なことなのです」
「尾田栄一郎さんが現場にいてくれたことは幸運なことでした。常に彼にチェックしてもらい、もし彼がその内容に満足しなければ、もう一度やり直すことにしています」
このようにサリバンは語った。
この2人の製作方法が実りのあるものであったと言えるようになるには、最終的に、Netflixで『ONE PIECE』が公開されるまで、待つ必要がある。
日本で大変人気のある作品『ONE PIECE』は、当然ながらそのファンの数も言うまでもない。
その本作が、Netflixで実写化し、世界に配信されるというのは、非常にワクワクする展開であるのは間違いない。
しかし同時に、日本から評価の低い作品になる場合、今後、原作の漫画に対して影響が起こってしまうことも考えられる。
その点で、原作者の尾田栄一郎氏が直接、製作においての全ての決断にその目を通すというのは、彼のこだわりを一貫性のあるものにする、大変素晴らしい方法のように思える。
漫画とアニメの世界で非常に長い歴史を持つ『ONE PIECE』。
今回のNetflix版『ONE PIECE』は、その実写化の成功する使命を帯びているとも言える。もちろん、漫画の全てのエピソードを実写で描かれることにはならないだろうが、ルフィ(イニャキ・ゴドイ)の長きに渡る感動の物語に、もう一度惚れ直すことのできる文句のない作品に仕上がれば、ファン達も喜ぶこと間違いなしだろう。
Netflixは、8月31日(木)に『ONE PIECE』シーズン1の8エピソードを配信する。今の内に是非ともチェックしておこう。
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