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映画『トップガン』未公開シーン…?続編 『トップガン マーベリック』が駄作を免れた驚きの理由とは?製作裏話をご紹介

text by 編集部

トム・クルーズ主演の映画『トップガン』。そのエンディングでは、実はカットされたとあるシーンが含まれていたという。さらに、もしそのシーンが使われていたら、続編『トップガン マーベリック』は、前作を越える大作どころか全てが台無しになっていたというのだ。今回は、Screen Rantを参考に”幻の”ラストシーンをご紹介する。

「It’s time to let go(過去は水に流せ)」
マーベリックを導く重要なシーン

トム・クルーズ(『トップガン』撮影現場にて)
トムクルーズトップガン撮影現場にてGetty Images

映画『トップガン マーベリック』(2022)は、ビーチでの熱いスポーツ場面や、主人公マーベリック(トム・クルーズ)の恋愛、危険なミッションに挑むスリル満点の内容など、1986年のオリジナル版『トップガン』の魅力を維持したまま制作したことが伝わる続編作品となった。

そんな本作のラストシーンには、カットされた”とあるシーン”が存在する。

本作では、主人公マーベリックは、友人グースの事故死に数十年後も悩まされていた。実のところ、一作目の映画『トップガン』(1986)のラストシーンには、主人公マーベリックが、友人であるグース(アンソニー・エドワーズ)の墓参りを行い、マーベリックなりに事故の悲劇に対し、後悔や罪悪感という感情に区切りを付けるというワンシーンが元々は存在していたのだ。

しかしこのシーンは劇場公開にあたりカットされることとなる。そして、このシーンがもしそのまま映画に使用されていたら、続編となった映画『トップガン マーベリック』の物語が台無しとなった可能性が高いと言われている。

前作で、ミラマー海軍航空基地の訓練学校のマーヴェリックのライバルとして描かれた“アイスマン”(ヴァル・キルマー)。氷のように冷静で、敵の失策を突く“アイスマン”は、すぐに熱くなる性格の持ち主であるマーベリックとは正反対の存在として描かれている。

この“アイスマン”は、続編である映画『トップガン マーベリック』で、某国がNATO条約に違反するウラン濃縮プラントを建設し稼働させようとしていたため、それを破壊するチームの教官としてマーベリックをトップガンに呼ぶ。

危険なミッションであるのにも関わらず、短期間での育成が余儀なくされた訓練に参加する若きパイロットたち。その中には、事故で命を落とした友人グースの息子である“ルースター”(マイルズ・テラー)が現れる。

全員が生還することは難しいとされるこの作戦の参加候補のひとりに、現れた友人グースの息子ルースター。彼をグースと同じ目に合わせたくないという想いから、マーベリックは教官として彼らを指導することに躊躇いを抱く。

そんなマーベリックは、闘病生活を送っていたアイスマンと対面。マーヴェリックに対しアイスマンが投げかける一言が「It’s time to let go(過去は水に流せ)」。

その後、闘病生活の末、過去にライバルとして汗を共に流したアイスマンは死を迎える。この出来事は主人公マーベリックを、教官として、次のパイロットの指導を行うというミッションに導く強いきっかけとなった。

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