スティーブン・スピルバーグ監督「スコセッシ史上最高傑作」映画 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』大絶賛の理由とは?
『タクシードライバー』(1976)をはじめ、数多くの名作を手掛けてきたマーティン・スコセッシ監督の最新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』。スティーヴン・スピルバーグは、本作をスコセッシの“最高傑作”と絶賛している。今回は、スコセッシ、スピルバーグという映画界の二大巨匠による対談の様子を米TheHollywoodReporterから紹介しよう。
「スティーブ」「マーティ」と呼び合う2人
映画界の二大巨匠による歴史的対談
モーツァルトとベートーヴェンの対談―。あるアカデミー会員は、対談のインパクトをこのようにたとえた。ロサンゼルスのDGAシアターで行われた、スピルバーグとスコセッシの対談のことだ。
お互いを「スティーブ」「マーティ」と親しみを込めて呼び合う2人。イベントでは、2人のレジェンドの登壇に、スタンディングオベーションが鳴り響いた。そして、話はスコセッシの西部劇サスペンス『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』に及ぶ。
「あなたの映画を見るのは、ただただ特別な経験です。『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』について、私がどう感じているかすでにご存知でしょう。この映画はとても衝撃的です。本作で描かれている壮大な旅は、ハリウッドの旅ではなく、ヒューマニズムにあふれた旅なのです」
続けてスコセッシは、本作の主演女優リリー・グラッドストーンの演技のすばらしさや、本作に登場するオクラホマ州の先住民「オセージ族」の人々と信頼関係を築き、共に映画製作を行ったか、そして、ロバート・デ・ニーロが、オセージ語を愛し、作品をオセージ語で上演することを望んだことについて話した。
そして、スピルバーグは最後に 「マーティ、あなたは映画の巨匠であり、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』こそ、あなたの最高傑作です」と伝え、この対談を締めくくった。
スティーヴン・スピルバーグ監督が絶賛する映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は、現在劇場で公開中だ。
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