ジョディ・フォスター史上最高の演技が魅力!
64歳で”水泳界のエベレスト”に挑んだスイマーを描いた実話
『ナイアド 〜その決意は海を越える〜』
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:121分
監督:エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ、ジミー・チン
脚本:ジュリア・コックス
キャスト:アネット・ベニング、ジョディ・フォスター、リス・エバンス、イーサン・ジョーンズ・ロメロ、ルーク・コスグローブ
【作品内容】
マラソンスイマーを引退して約30年が経ったダイアナ・ナイアド。今年還暦を迎えた彼女の頭に、諦めかけていた一つの夢が蘇る。それは、”水泳界のエベレスト”と呼ばれるフロリダ海峡を泳いで渡るというものだった。
フロリダ海峡を泳ぎきるには、サメや毒クラゲ、そして激しい湾流と、数々の難関を突破する必要があったが、彼女は決してあきらめない。世界初の称号をかけ、サメよけのゲージを使わずに生身で泳ぎ切ることにしたダイアナ。親友でコーチのボニーらとともに、4年に及ぶ壮大な挑戦が幕を開ける。
【注目ポイント】
本作は、『アメリカン・ビューティー』(1999)や『ナイル殺人事件』(2022)で知られるアネット・ベニングの主演作。『羊たちの沈黙』(1991)や『タクシードライバー』(1976)のジョディ・フォスターが彼女のコーチ役ボニーを演じたことでも大きな話題を呼んだ。
64歳でフロリダ海峡を泳いで渡るという偉業を達成したスイマー、ダイアン・ナイアドの実話に基づいた本作。その最大の魅力は、ジョディ・フォスターの演技だろう。
60代の女優の中で最も才能のある女優の一人であるフォスター。その演技は、長年に渡って批評家やファンを魅了し続けてきた。しかし、本作でナイアドを献身的にサポートし続ける彼女の演技は、間違いなくここ30年で最高のものだといえるだろう。
また、主演のアネット・ベニングの演技も見事。老境の実力派女優コンビが観客の胸を打つ素晴らしい作品になっている。