役者陣の痛快なセリフが魅力!
極悪政府の陰謀を暴くSFミステリースリラー
『ゼイ・クローン・タイローン〜俺たちクローン?~』
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:119分
監督:ユエル・テイラー
脚本:ユエル・テイラー
キャスト:ジェイミー・フォックス、ジョン・ボイエガ、テヨナ・パリス、キーファー・サザーランド、ジョシュア・ミケル
【作品内容】
貧困層の黒人たちが暮らすスラム街。この町では、ドラッグディーラーの元締めのフォンテーンが一帯を取り仕切っていた。そんなある日、彼はとある男に撃ち殺されてしまうが、翌日には何事もなかったかのようにいつもの日々を過ごしていた。
何かがおかしい。そう気づいたフォンテーンは、お調子者のポン引き男スリックと、スラム街からの脱出を夢見るセックスワーカーのヨーヨーを巻き添えに、調査をし始める。しかし、彼らの行く先には、極悪非道の政府が口を開けて待っていた…。
【注目ポイント】
『パシフィック・リム: アップライジング』(2018)のジョン・ボイエガ、『マーベルズ』(2023)女優テヨナ・パリス、『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)の俳優ジェイミー・フォックス。本作は、この豪華3人組が、宇宙を舞台に、クローン人間をめぐる政府の陰謀を暴くコメディタッチのSFミステリー・スリラー作品だ。
発表当初は、それほど注目度が高くなかった本作。しかし、視聴者の目をくぎ付けにする役者陣の演技や気の利いた演出がじわじわと世間の注目を集め、現在は2023年最高の作品の一本に数えられている。
本作の魅力は、なんといっても役者陣が交わすセリフだろう。どのセリフも痛快でウィットに富んでおり、観客の心をこれでもかと揺さぶる。なお、監督のジュエル・テイラーは、本作が長編初監督作品。今後の飛躍に期待したいところだ。
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