「アメリカに死を」週末感が濃厚に漂うストーリー
人間嫌いのアマンダ(ジュリア・ロバーツ)は、週末の休暇を利用して、夫のクレイ(イーサン・ホーク)、息子のアーチー、娘のローズと、田舎の別荘を借りてバケーションに行く。到着したその日にビーチでくつろいでいると、GPS機能のエラーで石油タンカーが浜に突っ込んでくる。別荘ではテレビもWi-Fiも使えない。
その夜、別荘のオーナーであるG・H(マハーシャラ・アリ)と娘のルース(ファラ・マッケンジー)がやってきて「自宅のマンションのエレベーターが停電で使えず、帰れないため泊まらせてくれ」と依頼する。せっかくの週末且つ、人嫌いのアマンダはその話を疑うが、クレイが説得し、彼らを泊めることに。
翌朝になっても復旧せず、電波も入らないため現時点の状況が一切分からない状態だった矢先、アマンダのスマホに「アメリカはハッカーの攻撃を受けている」というニュース記事が一瞬だけ届き、消える。
クレイは状況を把握するため車で外出するが、道中で赤いビラを大量に投下するドローンを発見し思わず逃げる。さらにG・Hも隣人の家を尋ねたが、機動力を失った飛行機が突っ込んでくるが、間一髪のところで命拾いする。
家に戻ったG・Hがアマンダと話していると甲高い爆音が急に聞こえ耳を塞ぐ。すぐに耳を塞げなかったアーチーは頭痛を覚える。またクレイが持って帰ってきたビラには、アラビア語で「アメリカに死を」という文言が書いてあった。
一家は車で町からの脱出を試みるが、唯一の道路には数100台のテスラ社の自動運転車が玉突き事故を起こしており街に行く道路が封鎖されてしまい、結局元居た別荘に戻ることにした。
その晩、アマンダはG・Hに対する不信感を取り払い、友好関係を深めた。しかし新たな問題が起こる。翌朝、アーチーの歯が次々に抜け落ち、嘔吐してしまうのだ。G・Hは、このの病状について、マイクロ波兵器の影響だと予想する。
冷静にこの混乱を分析してきたG・Hだったが、ここでついに「自分が軍事関係のコスト分析の仕事をしていること」、「アメリカ政府を転覆させるうえで最もコスパがいい『3段階の作戦『があること」を告白する。1つめは「隔離」、2つめは「混乱」、そして3つめで「クーデター」が起きる、という内容だった。G・Hは地下シェルターのある隣家に向かうべきだと伝える。
誰が、どんな目的で、どのようにクーデターを起こしているのか、情報が分からない家族は、何もできないことを悟ったのかニューヨークの街が大々的な攻撃を受けている様子を見つめる…。