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実話の方が面白い…!? 映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』“世界最弱チーム”の真実を解説。伝説的なエピソードを紹介

text by 編集部

タイカ・ワイティティ監督最新作『ネクスト・ゴール・ウィンズ』は、サッカー代表チームの世界番付「FIFA ランキング」で最下位の「米領サモア」代表チームと鬼監督が巻き起こす、実話を基にした感動と興奮のスポーツ・コメディドラマだ。今回は現地メディア米Colliderを参考に、この物語の真相の一部をご紹介していく。

“世界最弱チーム”の裏にあった感動の物語

タイカ・ワイティティ監督
タイカワイティティ監督Getty Images

実話を基に製作されたスポーツ映画は、視聴者を熱い気持ちにする。

オリンピック出場の夢に破れたジャマイカ陸上選手が、ジャマイカ初のボブスレーチームを結成し、冬季五輪に挑戦するを描いた映画『クール・ランニング』(1993)や、第二次大戦中に実在した、女子プロ野球リーグに集められた女性たちの活躍を描いたスポーツコメディドラマの映画『プリティ・リーグ』(1992)は、女性たちが偏見や差別を乗り越え、勝利を手に入れるために奮闘する感動の姿が描かれている。

2023年2月23日(金)に劇場公開を迎える、タイカ・ワイティティ監督の最新作・映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』も上記の系譜に連なる作品だ。

マイク・ブレットとスティーブ・ジャミソンが監督を務めた2014年の同名ドキュメンタリーを基にした本作は、オランダ系アメリカ人のトーマス・ロンゲン監督(マイケル・ファスベンダー)が、“世界最弱”と呼ばれたチームを2014年ワールドカップで他国と互角に競えるエリートチームに育て上げようとする姿を描いている。

「数年前にドキュメンタリーを見たとき、これは私が伝えなければならない話だと思いました」とワイティティはトロント国際映画祭での『ネクスト・ゴール・ウィンズ』インターナショナル・プレミアの前に観客に語った。

実話をより優れたものにするために、物語にいくつかの変更を加えることは、映画監督の役目だ。しかし、現実で何が起こっていたのかを知ることは、映画を楽しむ上では欠かせない。

映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』の真実とはいったい何なのか?

ロンゲンと米領サモアのサッカーチームの実際のストーリーを解説していく。

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