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アカデミー賞、日本映画3作品が勝つ確率は? アカデミー賞主要9部門受賞予想。『ゴジラ-1.0』のライバルは? 徹底考察

text by 編集部

日本時間3月11日(月)に授賞式が行われる第96回アカデミー賞。今年は『オッペンハイマー』『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』『バービー』への期待の声が大きい。日本では『君たちはどう生きるか』『PERFECT DAYS』『ゴジラ-1.0』もノミネートされ注目を集めている。現地メディアScreen Rantを参考に見ていく。

作品賞は『オッペンハイマー』が優勢か

クリストファー・ノーラン監督
クリストファーノーラン監督Getty Images

 

★作品賞ノミネート
『アメリカン・フィクション』
『落下の解剖学』
『バービー』
『ホールドオーバーズ(仮題)』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『オッペンハイマー』
『パスト ライブス/再会』
『哀れなるものたち』
『関心領域』

『作品賞』は、映画監督に贈られる監督賞や、出演キャストに贈呈される主演男優または女優賞とは違う。同賞はアカデミー賞の部門の中で映画作品自体に賞が贈られる唯一の部門である。そのため同部門はアカデミー賞で最重要部門である。

今回の作品賞は、少し以前まで、クリストファー・ノーラン監督の映画『オッペンハイマー』と、マーティン・スコセッシ監督の映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の2作品の一騎討ちになると思われていいた。しかし3/11(月)に開催する「第96回アカデミー賞授賞式」の賞レースシーズンが間近に近づくにつれ、ノーランの『オッペンハイマー』が他作品を抜きに出て最有力候補に躍り出る。

『オッペンハイマー』は、第81回ゴールデングローブ賞で大賞を受賞。第29回クリティクス・チョイス・アワード(放送映画批評家協会賞)で作品賞をはじめ、監督賞、ロバート・ダウニー・Jrの助演男優賞、アンサンブル演技賞を含む最多8冠に輝いた。アカデミー賞の前哨戦として重要視されるSAG賞(全米映画俳優組合賞)でも3部門を受賞。

対して『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は、ゴールデングローブ賞にて主演女優賞を受賞。クリティクス・チョイス・アワードでは賞を逃し、SAG賞では主演女優賞の1部門を受賞した。やはりその勢いはノーランの『オッペンハイマー』が優勢である。

上述した2作品以外で作品賞受賞の有力候補を挙げるなら、作品賞、脚本賞、編集賞、主演男優賞、助演女優賞の5部門にノミネートし、ゴールデングローブ賞でコメディ・ミュージカル部門を受賞し勢いに乗る映画『ホールドオーバーズ』だろう。

作品賞、主演女優賞をはじめとする11部門でノミネートする映画『哀れなるものたち』が次点で、映画『バービー』がそれに続く。また、SAG最高賞のノミネートを獲得した映画『アメリカン・フィクション』や、他主要部門にノミネートされている映画『落下の解剖学』は、注目すべきサプライズ作品と言える。

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