著名人によるコメント到着
【大森由紀子(フランス菓子研究家)】
境遇はどうあれ、パティシエという夢に突き進む主人公が、シェフにその味を試される時、世界大会で氷彫刻を前に手が止まってしまった時、両手を合わせて祈る自分がいた。この映画は人生の星をつかみ取るレシピだ。
【加藤里名(菓子研究家)】
幼少期の過酷な家庭環境の中、お菓子作りに夢中になった甘い記憶を呼び覚ましながら、主人公が熱意を持ち、努力を欠かさずスイーツを作り上げ、夢を叶えていく姿に見入ってしまいました。登場する芸術的なスイーツの数々も魅力的です。
【高橋明也(東京都美術館館⻑)】
暗い幼年時代を過ごし、母親との疎遠な関係を脱して愛するスイーツの世界に飛び込む⻘年ヤジッド。辛酸を舐めるが、コート・
ダジュールの星空の下、友と夢見る甘く美しい世界は実在した!愛と夢の物語。
【タサン志麻(料理家/家政婦)】
夢を持ち続ける事は簡単なようで難しい。だけど、たったそれだけのことで、失敗や挫折は成功へのステップとなる。どんな小さな夢だっていいんだ。映画を見終わった今、改めて、自分の気持ちに正直に、夢を持って生きて行こうと思えた。
【土谷未央(菓子作家)】
誰かに愛されたいという欲望を、甘く美しい形に変えて、新しい自分の物語を紡いでいく。欲望は苦しいものでもあるけれど生きるのに必要なものなのだと教えてもらった気がする。
【ぼる塾 田辺智加(芸人)】
スイーツを作るシーンがとても美しくてうっとりします。 映画を観た後にとっておきのスイーツを食べたくなりましたし、誰かの為にスイーツを作りたくなりました。 スイーツをいただくときはそのパティシエの人生をいただくことだ。と思いました。
【的場浩司(俳優)】
この作品を観てから食べたスイーツはいつもよりも味に深みを感じるようになった。 スイーツは人を笑顔にする力がある。それはパティシエの愛と努力…生きざまなんだと深く感じた。 今はヤジッドのつくるスイーツが食べたくて仕方がない。 スイーツだけの映画じゃない。人間の魂の叫びがここにある。
【山口繭子(フードディレクター)】
タイトルのキュートなシズル感に騙されてはなりません。この映画は、濃くたぎる情熱を持て余した挙句にパティスリーというベクトルに向かって大爆発させた若者の人生讃歌です。「大好き」という気持ちをどれだけ強く抱き続けられるかが、詰むか、幸せをつかめるかの分岐点なんだと教えられました。ファイティングポーズでラストを迎える料理映画を、ぜひ。
【作品情報】
監督:セバスチャン・テュラール
脚本セドリック・イド
出演:リアド・ベライシュ、ルブナ・アビダル、クリスティーヌ・シティ、パトリック・ダスマサオ、リカ・ミナモト
2023年/フランス/フランス語/110分/5.1ch/カラー/配給:ハーク、配給協力:FLICKK 後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、日本スイーツ協会
公式サイト
SNS:@parisbrest
3/29(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館
YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国ロードショー
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