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フラッシュバックシーンが好評を得た実写版

Netflixシリーズ『ONE PIECE』独占配信中
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ウォーターセブン編と、エニエス・ロビー編が特別な理由は、物語が進むにつれニコ・ロビンという人物について深く知ることができるからだ。

ロビンの裏切りは、その時点では、多くの人から理解されない行為だった。彼女がこれまで色んな組織を転々としてきたことからも、その性格自体に疑問が投げかけられる。しかし後に、本当の理由が明らかとなる。

もしシーズン2で、ロビンの過去を明かしてしまえば、エニエス・ロビー編までのロビンの奇妙な言動の理由が視聴者には最初から理解できてしまう。ロビンのバックボーンの深みが消えてしまい、エニエス・ロビー編での「生ぎたいっ!!!」というロビンの名台詞の印象が薄くなってしまう。

Netflix実写『ONE PIECE』では、麦わらの一味と、彼らの目的を知るために多くのフラッシュバックが用いられた。ルフィ、ゾロ、ウソップ、サンジ、ナミは全員、少なくとも1回は、過去のフラッシュバックシーンが存在し、それが現在の冒険と繋がり、彼らの夢が何なのか、なぜそれを達成したいのか、彼らの中にある核を視聴者に伝えた。

シーズン1では、フラッシュバックを駆使することで漫画の内容を、短い尺に圧縮することに成功した。しかし、過去の謎によってストーリーが成立するロビンにこの戦略は通用しない。果たして、実写版の制作スタッフは、ロビンというキャラクターをどのように描くのか。彼女を魅力的なキャラクターとして描くことに成功するか否かに、実写版『ONE PIECE』の未来がかかっていると言ってもいいだろう。

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