主人公は次作で“闇堕ち”する…? ラストの意味は? 映画『デューン 砂の惑星 PART2』考察&評価。完結作の展開も予想
text by ニャンコ
世界中のSFファン待望のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作『デューン 砂の惑星 PART2』が3月15日から公開中。その壮大な世界観に圧倒される本作。今回は、メインキャストであるポールとチャニが、ラストで選択したこと、続編の存在についてを深掘り解説していく。(文・ニャンコ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
意外とシンプルなストーリー
考察に入る前にあらすじを確認しておこう。
砂の惑星デューンをめぐるアトレイデス家とハルコンネン家の壮絶な宇宙戦争が勃発し、ハルコンネン家の策略により、アトレイデス家は滅んでしまう。しかし1人息子で後継者であるポール(ティモシー・シャラメ)は、戦火から生き延びることに成功する。
ポールは、惑星アラキスの先住民フレメンの女性チャニ(ゼンデイヤ)と心を通わせ、救世主としての自覚を深めていく。
しかしハルコンネン家は、宇宙を統べる皇帝(クリストファー・ウォーケン)と結託し、更に力を増幅させていった。そして救世主として目覚めたポールは、フレメンらと共にハルコンネン家と皇帝に戦いを挑む。
本レビューでは、ラストで別々の選択をしたポールとチャニの行動について考察をしていく。