ブラックジョークみなぎるスタローンの最期
『ワイルド・スピード』を彷彿とさせるカーチェイスが見どころ
そんなエクスペンダブルズの中心にどっしり構えているのがバーニー・ロス(シルベスター・スタローン)。その横で体を張って支える若頭が、リー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)だ。
いつもボヤきあってる二人だが、今作はクリスマスが、女兵士のジーナ(ミーガン・フォックス)と痴話喧嘩をしており、それをバーニーが治めるという、非常にどうでもいいシーンから幕を開ける。
バーニーは新たなミッションを請け負うことになり、チームを招集。トール・ロード(ランディ・クートゥア)、ガンナー・ヤンセン(ドルフ・ラングレン)といったレギュラーに加え、イージー・デイ(50セント)、ガラン(ジェイコブ・スキピオ)といった新メンバーと共に、軍用機アントノフ26Bで出発。機内では、あまり意味のないムダ話が延々と展開するのも、10年経っても変わらない、いつもの『エクスペンダブルズ』だ。
たどり着いた現場はリビアの化学工場。タッチ&ゴーで、いきなりフル火力の戦闘がはじまる。ここで展開するのは、意外にも『ワイルド・スピード』シリーズのようなダイナミックなチェイスアクション。今作から監督に就任したスコット・ウォーの仕事を堪能できる。
大バトルの末、バーニーの乗った飛行機は墜落。作戦を放棄したクリスマスが残骸となった操縦席に駆けつけると、そこには焼けた遺体が…。
こんな形でバーニーの最期を目撃することなるとは思わなかったが、その黒焦げっぷりはまさにブラックジョークといえるテイスト。この描写をしたいがためにR15にしたのではないかと邪推したくなるくらいのコダワリっぷりだ。