ホーム » 投稿 » 海外映画 » 劇場公開作品 » まさかのスタローン死亡!? 真の主人公は? 映画『エクスペンダブルズ ニューブラッド』考察&評価。多幸感にひたれるワケ » Page 3

実質的な主人公はジェイソン・ステイサム

© 2022 Ex4 Productions, Inc.
© 2022 Ex4 Productions Inc

バーニーを失い、意気消沈した消耗品軍団だが、命令に背いたということでクリスマスが除名に。新リーダーにはジーナが就任し、バーニーの弔い合戦が始まる。

と、開幕早々にスタローンが退場してしまうので、本作の実質的主役はステイサムとなる。『G.I.ジョー バック2リベンジ』のように、作中で強引に主役交代するのはアクション映画フランチャイズにはよくある展開なので問題ナシ。逆に部隊を離れて自由になったステイサムは単独行動となり、よりステイサム感を増した動きで戦うことになる。

そんなステイサムを支えるデーシャ役にトニー・ジャーが参戦。過去を封印した元エクスペンダブルズ隊員というキャラで、ほんのりブルース・リーが入ったような哲学的なセリフまわしと、相変わらずキレの良いヒザ蹴りを披露してくれる。そして、メインの悪役となるラフマトには『ザ・レイド』で世界を驚かせたイコ・ウワイスをキャスティング。先の尖ったトンファーという殺傷度の高そうな武器で血飛沫を飛ばしまくる。

そんなアジアの片隅から肉体ひとつで成り上がった男たちが、ハリウッド系アクションスターと絡むというのが本作の見どころのひとつ。ステイサムとジャーの共闘アクションも、ステイサムVSイコ・ウワイスという夢のカードもたまらない。

この対決の武術指導にはジャッキー・チェンのアクションチームも関わっており、まさに中学生男子の妄想が具現化したような世界観。さらに『七人のマッハ!!!!!!!』のダン・チューポンがカメオ出演しているのだが、まったくアクションを披露しないのが何とも勿体ない。

1 2 3 4 5
error: Content is protected !!