まるでゲームステージ!? 次々と攻略していくジョン・ウィック
序盤の「大阪コンチネンタルホテル」ステージでは、前作のクライマックスを踏襲したような集団戦。ジョン・ウィックはヌンチャクを使うが、華麗なブルース・リースタイルではなく、手ぬぐいのように首に引っ掛けたポジションから粗暴な打撃を繰り出すという、実戦的な使用法をみせる。
さらに、巨大クラブで繰り広げられる「カード&高低差ステージ」、高速で行き交うクルマの間を縫うようにカー&フィジカルチェイスが繰り広げられる「凱旋門ランナバウト」ステージ、バカみたいな火力のドラゴン弾を炸裂させながら撃ちまくる様子を俯瞰ワンカットで捉えた「アパルトマン・シューティング」ステージ、転げ落ちたら最初からやり直し、タイムリミットも厳しい「222段の階段を昇りきれ!」ステージなど、攻略難易度の高いシークエンスが次々と展開する。
そして、クライマックスには美しくも切ない決闘と、暗殺者たちの「コンセクエンス」が待っている。戦いの果てに疲れ切って座り込むジョン・ウィックの姿には、「お疲れ様です」と声をかけたくなるが、自ら築き上げたハードルを超え、さらに進化を続けるアクション・ショーケースとして、まだまだシリーズを続けていただきたい。