ホーム » 投稿 » 5選記事 » 海外映画 » ウソップは完璧?残念?その再現度は…実写版『ワンピース』キャラ評価(4)。イケメンすぎて賛否両論?

ウソップは完璧?残念?その再現度は…実写版『ワンピース』キャラ評価(4)。イケメンすぎて賛否両論?

text by 吉田健二

原作者の尾田栄一郎が製作に携わったこともあり、多大な注目と高い評価を得ているNetflixの実写版『ONE PIECE』。今回は、実写版『ワンピース』に登場するキャラクターを、原作との違いを含めて深掘り解説。最も再現度が高かったキャラクターは誰…!? (文・吉田健二)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

トレードマークの長鼻を無くし、イケメンが際立つウソップ

Netflixシリーズ『ONE PIECE』独占配信中
NetflixシリーズONE PIECE独占配信中

ウソップはルフィ海賊団の狙撃手。シャンクスの赤髪海賊団の狙撃手・ヤソップの息子で、父のような“勇敢なる海の戦士”になることを夢見ている。同時に、故郷シロップ村では有名な嘘つきで、毎日のように「海賊が来たぞ~!」と村中に嘘を言って回る。

そんなウソップを演じたのは、俳優のジェイコブ・ロメロ・ギブソン。彼は、医療ドラマ『レジデント 型破りな天才研修医』(2018〜)や、ドラマ『グリーンリーフ』(2016〜)、ドラマ『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』(2005〜)などに出演するジャマイカ出身の俳優。

原作のウソップと言えば長い鼻がトレードマーク。しかし実写版では普通の鼻をしている。むしろドレッドヘアの方が特徴的で、SNSでは「ウソップがカッコよくなっている」などの声が上がっている。口の上手さで相手を丸め込むシーンなんかは、コメディリリーフとしての扱いが強調されがちな原作に比べて、どことなくイケメンに見えてくる。

また、Games Radarのインタビューでは、「ウソップの戦いで気に入っているのは、アラバスタ編です」と、原作『ONE PIECE』の好きなエピソードについて言及。実写版シリーズがジェイコブ・ロメロ・ギブソンのお気に入りのエピソードの製作を行うのか非常に気になるとこである。

そんなウソップの原作と実写版の違いを見ていこう。

原作では、世界で最も危険と呼ばれる”偉大なる航路(グランドライン)に入る前には、しっかりとした準備が必要であるとナミが助言。船が入手を祈りつつシロップ村に到着する。ルフィたちが村に到着する姿を観察していたウソップは、「俺はこの村に君臨する大海賊団率いるウソップ!!!」、「八千万の部下がいる」と、一行に嘘を並べ、彼らと対抗することを試みるも、ウソということがバレる。村の飯屋で時間を共にし、大きな船を所有している屋敷の主人であるカヤの話をする。

実写版では、ルフィたちは、船が航海の途中で浸水してしまうという事件に見舞われる。そこで新しい船を手に入れるため、ルフィたちは造船で有名と言われているシロップ村へ向かう。そこで早速、大きく立派なメリー号を発見。圧倒されるルフィに、船の整備をしていたウソップが、その船の説明をルフィにする。その後船の持ち主は親友であり、紹介できると言い、ルフィたちは、カヤの屋敷へ向かう。

このシーン、実写版では、まずウソップ率いる、ウソップ海賊団のピーマン、にんじん、たまねぎという子どものキャラクターが登場しない。さらに、初めからメリー号を登場させている。全てのシーンをただ実写にするのではなく、大事な要素を上手くまとめ上げ、メリー号との運命的な出会いを演出しているのだ。それによって物語が冗長になることを避け、展開がよりわかりやすくなったと筆者は感じた。

また、エピソード8で、アーロン一味の幹部であるチュウと戦闘するシーンにも注目したい。原作では、チュウに酒のビンを投げつけ、「鉛星」で破壊。その後、「火炎星」で相手を燃やし、「ウソップハンマー」でチュウを倒す。

一方、実写版では、酒を飲むチュウに「火炎星」を打ち、一撃で倒すことに成功する。しかしながら原作も実写も、一度死んだフリをして逃げ切ろうとしたのは同様となっており、ウソップらしさが残る印象的なシーンとなっている。

(文・吉田健二)

【関連記事】
サンジは完璧? 残念? その再現度は…実写版『ワンピース』キャラ評価(5)
ルフィは完璧? 残念? その再現度は…実写版『ワンピース』キャラ評価(1)
ゾロ、ナミの再現度は…実写版『ワンピース』キャラ評価(全キャラクター紹介)

error: Content is protected !!