『トゥルーマン・ショー』【ネタバレあり】あらすじ
母に父が生きていたことを伝えるトゥルーマンだったが、「見間違いだ」と言われ、信じてもらえない。このことから徐々に周囲の異変に気付き始める…。
実はトゥルーマンの生活は24時間撮影され、その人生はリアリティー番組「トゥルーマンショー」で放送されていた。
シーヘブンは、大きなドーム型のセットの中に作られた人工的な世界であった。太陽や月、星は照明のセットであり、雨や雷も人為的に起こされた演出である。
そして何より家族や友人、妻、島に暮らすの全ての人々は俳優であった…。「トゥルーマンショー」はCMを挟まないため、時折、妻や友人が会話の中で宣伝を行っていた。
トゥルーマンには妻はいるが、学生時代に気になっていたローレンという女性のことが頭から離れなかった。過去にローレンをデートに誘った時、彼女は自分の名前はローレンではなく、本当はシルヴィアということと、この世界が偽物であることをトゥルーマンに伝えていた。するとすぐに彼女の父親を名乗る人物がローレンを連れ去り、二度と会えなくなった。
しかしトゥルーマンは、いつかこの島を出て彼女を探しに行きたいと思っていた。
そんな中、番組側のミスが重なったことで、トゥルーマンは自分の周りがおかしいということに気づき、真実を知るために島を出ようとする。だが不可解なトラブルが起こり、島を出ることができない。
落胆するトゥルーマンを妻のメリルが励まそうとするが、会話の最中に不自然に商品の宣伝をしてしまったためにトゥルーマンに疑われてしまう。そこへタイミングよく親友のマーロンが現れ、メリルは「いくら仕事とえ、もう耐えられない」と本音を漏らしてしまう。
ひとまずマーロンはトゥルーマンを外に連れ出し、セリフ通りに励ますと、実は生きていた父と再開させる。父と息子の再開シーンに視聴者は感動の涙を流し、番組スタッフのクリストフは番組終了の危機を脱したと胸をなでおろす。
翌日からはいつも通りの日常をおくるトゥルーマンであったが、なぜか夜は地下室で眠るようになっていた。その行動を不審に思ったクリストフは、親友のマーロンを向かわせたが、地下室にいるはずのトゥルーマンの姿はなく、放送が一時ストップされることになる。
やがて探し出されたトゥルーマンは、ヨットに乗って島から脱出しようとしているところだった。クリストフは嵐を起こして邪魔しようとするが、トゥルーマンはヨットに体を縛り付けて抵抗する。
そのうちトゥルーマンの覚悟に観念したクリストフは嵐を止めると、ヨットはセットで作られた青空に激突する。ついに出口へたどり着いたトゥルーマンは、スタジオの外へと出て行く…。