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トゥルーマンの人生を彩る選曲〜音楽の魅力

フィリップ・グラス
フィリップグラスGetty Images

本作の音楽は、音楽プロデューサーのブルクハルト・ダルウィッツと、音楽家のフィリップ・グラスが担当。トゥルーマンの人生を彩る様々なジャンルの音楽が制作されている。

このうち、特筆すべきはフィリップ・グラスだろう。一つのメロディをひたすら反復するミニマルミュージックの名手であるグラスは、ピアノを使い、トゥルーマンの日々の繰り返しとその中に潜む不安を表現している(なお、フィリップ・グラスは作中にカメオ出演している)。

また、大学生のトゥルーマンと妻メリルがダンス会場でシルビアに会うシーンでは、TheBig Six の『20th Century Boy』が流れる。ノスタルジーを掻き立てるこのあたりの選曲にも、ブルクハルトたちのセンスが光っている。

なお、本作では、クラシック音楽も効果的に用いられている。とりわけ前半、トゥルーマンが通勤するシーンでは、モーツァルトの『トルコ行進曲』が流れ、変わらない平穏な日常とコメディ要素を追加している。

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