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『グッドフェロ―ズ』【ネタバレあり】あらすじ

俳優のレイ・リオッタ
ヘンリー役のレイリオッタGetty Images

手にした金で贅沢三昧する3人がナイトクラブで豪遊するうち、ヘンリーはユダヤ系女性・カレン(ロレイン・ブラッコ)と出会い結婚する。

しかしヘンリーは、自分がギャングであることをカレンに黙っていた。カレンは何も知らないままヘンリーとの生活を送っていたが、徐々にヘンリーの仕事に気付き始める。事実を知ったカレンは最初こそ抵抗を感じていたが、ヘンリーがもたらしてくれる贅沢な生活は、何にも換えがたかった。

そんなある日、ヘンリー達は大物マフィアのビリーと出会うが、侮辱されたことに腹を立てたトミーがビリーを殺してしまう。ヘンリー達はビリーの遺体の処理を手伝うが、ビリーの手下達に感づかれ、追われることになる。

その上、ヘンリーとジミーは暴行事件によって、逮捕されてしまう。10年間獄中での生活を余儀なくされたヘンリーだったが、看守に賄賂を渡したことで悠々自適な刑務所暮らしを送る。さらにカレンの協力を得て、麻薬の売買を継続していたため、生活に困ることはなかった。

やがてヘンリーは刑期を終えて俗世へ戻ってくる。シャバに戻ってもなお麻薬売買を続けるヘンリー、トミー、ジミーだったが、親分であるシセロは、これに反対していた。

1978年。3人はまたもや強盗をおこなう。しかしヘンリー達が奪った現金と宝石の価値が大きかったこともあり、世間は大騒ぎし、警察も厳戒態勢を強める
。これによりヘンリー達は追われることになり、逮捕を恐れた3人は、証人となる人物を次々と消していく。

そんな中、トミーは組織の幹部に昇格する知らせを受ける。組織の呼び出しに喜んで応じたトミーだったが、昇格は罠であり、ビリーを殺したことがバレたため罪を問われて殺害される。

この一件以来、ヘンリーとジミーの間にも亀裂が生じ、ヘンリーは麻薬漬けになり、ジミーは強盗事件の容疑で逮捕されてしまう。ますます追い詰められたヘンリーは、今後ジミーが保釈された際には自分を殺しにくるのではないかと考えるようになる。

困惑したヘンリーはシセロに助けを求めたが、自分の反対を押し切って悪事を働いてきたヘンリーに嫌気がさしていたシセロは、ヘンリーを組織から追放する。

絶望の淵に立たされたヘンリーは、マフィアの掟である「仲間を売らない」という不文律を破り、裁判でジミーとシセロの罪について証言し、逮捕される。

その後ヘンリーは証人保護プログラムに則り、身の安全を保障されることとなる。しかし命と引き換えに、幼い頃から憧れていた生活を手放し、ヘンリーが最も嫌っていた退屈な日々を過ごすことになったのだった。

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