オリジナルコンテンツの不調が影響？ Netflixがサービス価格を最大50％引き下げる施策を発表。打ち切られるドラマも

2023/02/27

Netflixが新たな一手。加入者維持の課題解決なるか

米The Wall Street Journal紙によると、Netflixは30カ国以上でコスト削減を開始し、ストリーミングの選択肢を拡大し、より多くの加入者をサービスに引き込みたいと考えていると言い、当面の間は中東をはじめとするアジア、ヨーロッパ、ラテンアメリカの国々に影響を及ぼすようだ。

数多くのストリーミング配信事業者が値上げを行う中、Netflixの動きは現在の情勢に揺さぶりをかけるものとされ、Netflix自身にも影響を与えるものであるとされる。今回の値下げは、米国やカナダのような大きな地域にはまだ影響しないがNetflixに新しい試練を与えるものだとも言われている。

Netflixの広報担当者は米The Wall Street Journal紙に対し、「エンターテインメントに対して会員がこれほど多くの選択肢を持ったことがない」と述べ、ユーザーに「期待を超える体験」を提供する予定であると付け加えた。

同様にグレッグ・ピーターズ氏は、「私たちは自らを “代替不可能な財 “と見なしている」と言い、適用国でより手頃な価格で提供するだけでなく、提供するコンテンツへの投資も増やしていくことを目指しているようだ。

また、米colliderによると、現在Netflixはパスワード共有対策だけでなく、オリジナルコンテンツの打ち切りが絶えないため、加入者の維持に多大な課題を抱えているようだ。

『ストレンジャー・シングス未知の世界』や、『YOU-君が全て-』といった現在の大ヒット作や、韓国ドラマ『ビッグマウス』、冴えない中年のコメディドラマ『コブラ会』といったNetflixの長期シリーズと比較すれば、視聴数が少ないことを理由に小規模な番組やドラマを打ち切るのは無理もない。

場合によっては1〜2シーズンで番組を打ち切ることでも知られており、最近のものでは『陰謀論のオシゴト』、『1899』、『シスター戦士』などがある。

すぐに打ち切られてしまう可能性のあるコンテンツに、自分の時間とお金を投資する視聴者は少なくなっており、Netflixは不安定な立場に立たされているのも事実だ。

今後Netflixのサービスはどうなっていくのか。今後の動きを注視していく必要がありそうだ。