お尻を触るとその人や動物が目にした過去が丸わかり!?
クセが強いキャラクターが多数登場するコメディーミステリー

『ヒップタッチの女王』

【作品内容】

忠清道の田舎町ムジンで暮らす獣医のイェブン（ハン・ジミン）は、流星群が出現した夜に牛を診ていた畜舎で閃光を浴びて倒れる。3日後に目を覚ますと、人や動物たちのお尻を触ると、その人たちが過去に目にした光景が見えるようになっていた。

イェブンはその能力を使い、ソウルから左遷されてきた刑事ムン・ジャンヨル（イ・ミンギ）の捜査に協力することになるが、ある日の診察中に犬のお尻を触ると、行方不明になっていた人気動画配信者の遺体らしきものが目に飛び込んでくる。

【注目ポイント】

犯罪とは無縁と思われていたのどかな町で連続殺人事件が発生する。殺されたのは何の接点もなさそうな面々。犯人は一体誰なのか？

亡き母親の故郷だからと町に移り住んできたばかりの青年ソヌ（EXO スホ）、イェブンと一緒に閃光を浴びて以来、人や動物の脚を触るとその過去を見ることができるようになった畜産農家の男、マッカーサー将軍を降霊するというインチキ霊媒師、ムジンを観光特区にしようと訴え再選を目指す国会議員……。

何か裏がありそうな登場人物たちが全員怪しく思えてくる。最後の最後までわからない犯人捜しにハラハラドキドキすること間違いなし！

演出を手がけたのは『私たちの解放日誌』（2022）のキム・ソギュンで、ジャンヨル役のイ・ミンギとは2作品連続のタッグとなった。イ・ミンギは、手柄を立てて一日も早くソウルに戻ろうとするものの空回りぎみの刑事を好演している。

主人公イェブン役でイ・ミンギと息の合った掛け合いを見せるのは『私たちのブルース』（2022）のハン・ジミン。好青年なのに、地元選出の国会議員にだけは憎しみの視線を向けるソヌ役で不気味な存在感を放っているEXOスホの熱演も見逃せない。