【注目ポイント②】
「アイシテル」と日本語で絶叫
モミに一途なチュ・オナムの存在感
モミの隣の席で働く課長のチュ・オナムも重要なキャラクターだ。日本のエロアニメ好きで、自宅ではリアルドールに日本語で話しかける中年男。気が弱く、陰気な雰囲気をまとった彼は“前世はウォンビン”というニックネームでマスクガールに投げ銭するのを日々の楽しみにしていた。
ある日、オナムはひょんなことからモミがマスクガールだと確信する。幼い頃からいじめられっ子で容姿に自信がないオナムにとってモミは共感できる存在。
「顔にコンプレックスがある人は心が美しいと思います」とモミ本人にも熱を上げるようになっていく。オナムがモミに向かって「アイシテル」と日本語で絶叫するシーンはインパクト大だ。
そんなオナムを怪演しているのが、『恋のスケッチ~応答せよ1988~』(15)や『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』(17)などで知られるアン・ジェホン。
役を演じるにあたり10キロ増量。ウィッグで薄毛を表現し、周囲からパッとしない男と敬遠されるオナムに見事になりきっている。ちなみに、日本語のセリフを多用しているのは彼自身のアイデアだそう。