かすかな希望を感じさせる結末
オナムの母親は、復讐のために長い年月をかけミモに接するうちに、本当のおばあちゃんの様に慕ってくれる彼女に対して、何度も良心がはたらくが、獄中で聖書を読み穏やかに生きているモミを目の当たりにし憤りを感じ、復讐を実行することに。
「我が子の破滅をお前も味わえ」という手紙を受けたモミは決死の思いで脱獄し、娘が監禁されているオナムの母親の小屋へ行くことに。そしてオナムの母親vsモミの戦いとなる。
バトル終盤、オナムの母親が銃でミモを撃とうとするが、間一髪のところでモミが身を挺して庇う。さらに駆けつけた警察がオナムの母親の脳天を撃ち抜き、二人の母親はどちらも息を引き取り誰も救われない最後となった。
しかしミモは、自分の母親のモミとこの時に初めて対面することになるのだが、幼少期から「マスクガール(殺人鬼)の娘!」とイジメられ、愛を知らずに生きてきたミモが、母親から愛されていることを確信するというラストが、この作品の唯一の救いである。
ミモは「マスクガール」の二の舞にはならずに、強く生きていくことを願うばかり。ジャンル問わず、名作と呼ばれる作品はすべからく秀逸なラストシーンをもつ。深い余韻を残す本作のラストは、韓国ドラマの歴史に刻まれる新たな名作の誕生を高らかに告げている。未見の方はぜひチェックしてほしい。
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