映画『ドラゴン・タトゥーの女』【ネタバレあり】あらすじ
手はじめにリスペットは、メモ帳にあった残り4人の身元を調べるため、警察のデータをハッキングして調査した。
すると、4人はレベッカ同様、未解決事件の被害者であることが判明した。しかも全員ユダヤ人で、旧約聖書のレビ記に記載されている通りの残忍な手法で殺害されていた。
ヴァンゲル家にはユダヤ人嫌いが多い。しかも、ヘンリックの兄もナチスに加担している―。ハリエット殺しの犯人が、ヴァンゲル家にいるのは明々白々だった。
真相を目前にしたミカエルは、露骨に命を狙われるようになる。そして、頭にケガを負いながらも、命からがら逃げ帰ったミカエルは、リスペットに手当てをしてもらう。
そして、リスペットとミカエルは、そのまま一線を超える。彼女は彼を愛していたのだ。
リスペットは、ヴァンゲル社と被害者の関係を調べるため、会社の資料室にこもって資料を調べていく。一方、ミカエルは、パレードの現場に居合わせていた女性を探し出し、当時の写真を入手する。
調査の結果、4件の殺害現場にハリエットの父親ゴッドフリートがいたことが判明。しかし、ゴッドフリートはすでにこの世を去っており、ウルプサで起きた5件目の事件は彼の死後に起きたことが判明。ミカエルは再び頭を抱える。
しかし、ここで2人はあることに気づく。それは、ウルプサで殺害されたレーナ・アデンションが、マルティンと同じウルプサ高校の生徒で、同じ制服の紋章をつけていたという事実だ。
マルティンに目をつけたミカエルは、彼の家に侵入。しかし、帰宅したマルティンに捕まり、地下室に監禁されてしまう。その地下室こそ、マルティンが殺害に使っていた処刑部屋だった。
マルティンはミカエルを手にかけようとするが、すんでのところでリスペットに命を救われる。そして、追われる立場となったマルティンは、逃亡中に事故を起こして死亡する。
しかし、これで事件は終わりではない。地下室での会話から、ハリエット殺しの犯人が別にいるとふんだミカエルは、ロンドンへ飛び、アニタのもとを訪ねる。そして、そこで、思いもよらない事実が判明する。
そう、実はアニタこそがハリエットだったのだ。ハリエットは、14歳の頃からゴッドフリートから性的虐待を受けていた。
そしてある日、泥酔した父親から殺害されそうになった彼女は、桟橋へと逃走。追ってきたゴッドフリートをオールで殴打し、溺死させたのだ。
しかし、その一部始終を、マルティンが見ており、今度は彼から性的虐待を受けるようになる。そして、彼女は、パレードの日に、いとこのアニタの計らいで、島から脱出したのだ。
その後、ハリエットは、回復したヘンリックと感動の対面を果たす。そして、ミカエルにヴァンネルストレムの有罪の証拠をわたすが、残念ながらそれは証拠能力がほとんどないものだった。
リスペットは、ミカエルのために証拠集めに奔走し、再度彼を告発。さらに、変装してヴァンネルストレムの裏金を全額引き出し、スイスの口座へ移す。
一方、逃亡していたヴァンネルストレムは、マフィアに処刑され、遺体で発見される。リスペットの尽力により、ミカエルは地位と名誉とお金を取り戻すことができたのだ。
しかし、ミカエルは、リスペットが尽力していたことを知らない。ミカエルにとってリスペットは、ビジネスパートナーであり、一夜をともにした相手に過ぎないのだ。
クリスマス。リスベットはミカエルにプレゼントを用意して、彼の自宅に赴く。しかし、彼女の目の前には、仲よさそうにするミカエルとエリカの姿があった。これを見た彼女は、プレゼントを捨て、寂しくその場を後にする。
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