シャイニング　【ネタバレあり】あらすじ

エリオットは同僚の数学教師・ジュリアンから「一緒に街から避難しよう」と誘われる。かくして、エリオット夫妻とジュリアン、その娘のジェス（アシュリー・サンチェス）の4人は列車に乗り込み、行動を共にすることになった。ジュリアンの妻・イヴェットは離れたところにおり、避難した先で落ち合おうという算段だ。

列車は北部に向かって順調に運行していたが、突然ストップ。4人は下車すると、避難民でごった返したレストランに立ち寄る。近くの席の女性は携帯電話の画面でおぞましい映像を見ている。そこには、ウイルスに感染した動物園の飼育員がライオンに身を預け、食べられてしまう様子が映っている。

レストランの客の1人が急に叫び出したのをきっかけに、その場はパニック状態になる。ジュリアンは2時間前から連絡のつかない妻を心配し、彼女を探すため、娘をエリオットに任せて単独行動をとることに。ジュリアンはその後、ウイルスに感染。運転していた車を大木に衝突させると、ガラスで手首を切って絶命する。

エリオットたちは、ひょんなことから、植物学者の男とその妻と出会い、行動を共にすることになった。道すがら、数多くの死体を目撃。途中で軍隊と遭遇し、助けを求めるが、軍隊でもなす術がないという。

そんな折「人が密集しているところがウイルスの標的になりやすい」という事実が明らかになった。人々は小集団に分かれて先を進むが、頼りにしていた軍人のオースター（ジェレミー・ストロング）が拳銃自殺。エリオットたちは屋内に避難しようと、とある一軒家の門を叩くが、すっかり理性を失った住人に銃で追い返されてしまう。

その後、人気のない古びた屋敷を発見したエリオットは、住人のジョーンズ夫人（ベティ・バックリー）から承諾を取りつけ、一晩を屋敷で過ごさせてもらうことになった。その夜、ジョーンズ夫人は突然壁に頭を打ちつけて自殺する。

ウイルスの魔の手はすぐ近くに来ている。死を覚悟したエリオット、アルマ、ジェスは「死ぬときは一緒に」と、身を寄せ合う。それから自殺の連鎖はピタリと止み、ウイルスはすっかり地上からいなくなった。

3か月後。エリオットとアルマはジェスを実の娘のように愛している。また、アルマのお腹には新しい命が宿った。公園は往時のように沢山の人で賑わっている。そんな中、公園の歩行者たちが一斉に立ち止まり、自殺の前触れを見せるのだった。