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「史上最高のSF 映画」と絶賛の嵐…映画 『デューン 砂の惑星PART2』、パート1 より評判の良いワケ

『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)の続編となる『デューン 砂の惑星 PART2』(2023)が、3月15日に日本で公開される。前作からさらにパワーアップしたと噂の本作。豪華キャストが追加され、国内での期待も高まっているようだ。今回は米メディアVarietyを参考に、本作のレビューや監督のコメントを紹介しよう。

「これまで見た中で最高のSF映画」
難攻不落の傑作『デューン 砂の惑星』の続編

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督
ドゥニヴィルヌーヴ監督Getty Images

ドゥニ・ヴィルヌーヴがメガホンを取る『デューン 砂の惑星 PART2』。本作は、砂漠の惑星アラキス(通称:デューン)を舞台に、惑星を統治するアトレイデス家と宿敵であるハルコンネン家による全宇宙をかけた壮絶な覇権争いを描いた物語で、未来視ができる主人公ポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ)が、砂漠の民チャニやフリーメン族と団結しながら、父親を殺したハルコンネン家から銀河系を救う姿が描かれる。

本作について、世界中の映画ジャーナリストが素晴らしいキャスト陣や息を呑む視覚効果を異口同音に絶賛している。レビューによると、どうやら本作にはピーター・ジャクソン監督の『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズに匹敵する戦闘シーンが満載のようだ。

米The Playlistのグレゴリー・エルウッド氏は「ヴィルヌーヴは真に幻想的で夢想的な瞬間を作り上げている。加えて、フェイド=ラウサ・ハルコンネン役のオースティン・バトラーは、変幻自在な演技で観客を魅了している。結末も実に感動的だ。上映時間が長いし、次の日には内容を忘れてしまっているかもしれないが、大スペクタクルであることに間違いない」と話す。

また、米Inverseの編集者Hoai-Tran Bui氏は、本作を「勝利」と称し、「ドゥニ・ヴィルヌーヴは、本作後半のシーンをアクション満載の叙事詩に仕上げている。『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(2002)レベルの職人技だ。また、本作の主役は、チャニ役のゼンデイヤだ」とコメントを寄せている。

「信じられないような映画作りだ」と述べるのは、米Colliderの記者スティーブン・ワイントローブ氏。「全キャスト素晴らしかった。強いて不満をあげるとすれば、もう少し上映時間が長ければよかった。映画は2時間46分だが、もう1時間観てもよかった」と語る。

さらに、米Uproxxのマイク・ライアン氏は、前作が賛否両論だったことを引き合いに、「本作は驚異的で、これまで見た中で最高のSF映画に匹敵する」とべた褒めしている。

なお、第1作の『DUNE/デューン 砂の惑星』は、全世界で4億ドル強(約596億円以上)の興行収入を記録。アメリカでは、2021年10月22日の劇場公開と同時にHBO Maxでのストリーミング配信を行っている。こういった事態と比すれば、『デューン 砂の惑星 PART2』の見通しはかなり明るいといえるだろう。

ただ、1作目が批評家から絶賛を受け、すでに第94回アカデミー賞作品賞を含む10部門にノミネートされ、6つの賞(撮影賞、視覚効果賞、作曲賞、音響賞、編集賞、美術賞)を受賞していることを考えれば、監督にかかるプレッシャーは大きいだろう。

とはいえ、当のヴィルヌーヴも、記者会見で、『デューン 砂の惑星PART2』の方が前作より良い映画だと宣伝している。

「本作は、パート1よりも生き生きとしていて良い作品になっている。特に注目は、キャラクター同士の関係性だろう。前作では到達できなかった激しさと感情がパート2ではしっかりと描けている。完璧だとは思わないが、パート1よりもパート2の方がずっと素晴らしいよ。映画ファンと話をするのが待ちきれない」

映画『デューン 砂の惑星PART2』は、2024年3月15日(金)公開。映画史上に残る感動をぜひスクリーンで味わいたい。

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