エミネムの半自伝的映画『8 Mile』がドラマ化!? 主人公の親友フューチャー役を演じた俳優がエミネムとの共演を回顧
カリスマラッパー・エミネムの半自伝的映画『8 Mile』(2002)。米Movie Webでは、フューチャー役のメキ・ファイファーが当時の撮影を振り返り、共演者やエミネムについて言及している。また、人気ラッパーでプロデューサーの50セントによれば、本作は現在ドラマ化が進んでいるとのこと。早速その内容を紹介しよう。
「とても貴重な体験だった」
エミネムの親友役メキ・ファイファーが当時を振り返る
『8 Mile』で主人公の親友ラッパー役を演じたメキ・ファイファーが、エミネムをはじめとする出演者と今でも連絡を取り合っていることを明かした。
「8 Mile」―。このタイトルは、ミシガン州デトロイトの郊外と市内を隔てる道路からきている。この道は、富裕層と貧困層、そして、白身と黒人を隔てるラインでもある。本作は、そんな「8マイル」の向こう側に行くことを夢見るラッパー、B・ラビットを介して、黒人文化であるヒップホップの世界でスターダムにのし上がったエミネムの姿を描いた半自伝的作品。エミネム自身が主人公B・ラビットを演じ、ファイファーもエミネムを支え続けたラッパー、プルーフがモデルのフューチャーを熱演している。
監督は、『L.A.コンフィデンシャル』(1997)カーティス・ハンソンが、脚本は『ジョーカー』(2019)や『Joker: Folie à deux(原題)』のスコット・シルヴァーが担当。公開当時は、エミネムの代表曲『Lose Yourself (ルーズ・ユアセルフ)』で第75回アカデミー賞歌曲賞を受賞するなど、批評的にも興行的にも成功を収めた。
インタビューでファイファーは、『マイノリティ・リポート』(2002)などで知られる俳優フランク・グリロとの新作映画『Lights Out(原題)』について語りつつ、B・ラビットの恋人役のブリタニー・マーフィなど、この世を去ったキャストのことを振り返った。
「エミネムや他のみんなとは今でも連絡を取り合っている。(ソル役の)オマー・ミラーとは、おととい電話で話したばかりだ。いろんな理由でこの映画から去っていった人もいるけど、彼らはいつも僕の心の中にいるよ。(パパ・ドク役の)アンソニー・マッキーも、安らかに眠っているカーティス・ハンソン監督も」
「作品からも分かるように、現場はとても楽しかった。当時はみんな20代だったけど、みんなエネルギーに満ちあふれていて、本当に素晴らしい時間を過ごした。僕たちは映画を通して絆を深めたんだ」
「普通、映画の現場って余裕がないことが多いんだけど、『8 mile』の撮影は、じっくり腰を据えて作品と向き合うことができた。一緒に台本を読んでみよう、対話をしてみよう、キャラクターをもっと掘り下げてみよう、ってね。でも、それは他のキャスト次第だよね。だから、『8 mile』はとても貴重な体験だったし、これからもみんなについていけるようにがんばるよ」