ティモシー・シャラメの新しい魅力が全開
米Variety誌によると、本作で主役のウィリー・ウォンカを演じたティモシー・シャラメは東京プレミアにて「ジョニー・デップ版のウィリー・ウォンカを見て育った自分にとって、この役を演じることは衝撃的であった」と語った。彼が話した全文は以下のようになっている。
「ポール・キング監督は、夢を追いかける若きウィリー・ウォンカの美しい脚本を書いた。もしジョニー・デップが演じたウィリー・ウォンカを観ていた10歳の自分に『ヒュー・グラントの隣でウィリー・ウォンカとしてこの映画を宣伝できる』なんて言ったら、“嘘だ”と言うに違いないでしょう。だから、皆さんもこの映画のように、夢を追いかけてください」
周知のとおり、ティモシー・シャラメは若くして多くの代表作に恵まれたハリウッドの次世代を担う俳優だ。もちろん、美しい容貌は人気の理由の一つだが、それ以上に憂鬱さを感じさせる深みのある芝居が、彼をスターダムに押し上げた要因だろう。
今回、ティモシー・シャラメが演じたウィリー・ウォンカは、悲しさや虚しさも持ちあわせていたジョニー・デップ版とは異なり、底抜けに明るく、前向きなキャラクターだ。その点、影のある役で評価を得てきたティモシーにとっては新境地と言っていいだろう。
27歳となったティモシー・シャラメの魅力がギュッと凝縮された本作。映画館で見ない手はない。
(文・吉田健二)
【作品情報】
監督・脚本:ポール・キング
製作:デイビッド・ヘイマン 原案:ロアルド・ダール
出演:ティモシー・シャラメ、ヒュー・グラント、オリヴィア・コールマン、
サリー・ホーキンス、ローワン・アトキンソン
配給:ワーナー・ブラザース映画
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