もし『僕のヒーローアカデミア』が実写化したら? 妄想キャスト予想(7)ヒーローに絶望した最大の敵とは?

「週刊少年ジャンプ」で人気を博した、堀越耕平による漫画『僕のヒーローアカデミア』は、ほとんどの人が超常能力“個性”を持つ超人社会で“無個性”の主人公が、ヒーローを目指して成長していく物語だ。今回は、「もし実写化されたら」というテーマで個性豊かなキャラクターの”妄想”キャスティングをお届けする。第7回。(文・ふくだりょうこ)

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狂気と悲しさを滲ませる敵連合のリーダー

死柄木弔(しがらき とむら)

演じるなら、この人!
~佐藤大樹~

佐藤大樹
佐藤大樹【公式Instagramより】

 敵(ヴィラン)連合のリーダーであり、デクの最大の敵である死柄木弔(しがらきとむら)。子どものころはヒーローに憧れるが、家庭の事情から父親からは「ヒーローの話をするな」と厳しく当たられる日々の中、「崩壊」の個性が発現したことで彼の人生は一変した。
 
 手で触れたものを「崩壊」させるという強力すぎる個性により、無意識のうちに家族を殺し、それを見て取り乱した父親から棒で殴られたことで明確な殺意を持ち、そして父親を手にかけた…という、あまりに凄惨な過去を持つ。

 そんな恐ろしい個性を持つ死柄木自身、その壮絶な半生により屈折した思いを抱えている人物。家族に拒絶され、家族を壊し、ヒーローに絶望し…ある意味、死柄木の心もまた崩壊していたのかもしれない。

 この悲しくも最強の敵に相応しい人物として、佐藤大樹を推挙したい。

 無邪気な笑顔を見せつつも、その影にある狂気を表現することにも長けている。ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』(2024、読売テレビ・日本テレビ系)では、表向きは、元気いっぱいで前向きな警察官という顔を見せながらも、実は父親への強い憎しみを抱えているという難しい役どころを見事に演じてみせた。

 狂気をはらみながら、どこか悲しみをもにじませる、その表現力は死柄木役を演じるにはぴったりではないだろうか。

(文・ふくだりょうこ)

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【了】

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