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「“地元っぽさ”が最高!」漫画家・石原まこちんが選んだ最高の映画(3)。“そうならなかった近未来感”が最高の傑作は?

text by ZAKKY
映画バックトゥザフューチャー1985のワンシーンGetty Images

各界で活躍する著名人に「人生に影響を与えた映画」をセレクトしてもらい、その魅力を語ってもらうインタビュー企画。今回登場するのは、漫画家の石原まこちんさん。『THE3名様』など自身の作品の実写化も多い。漫画界の鬼才が選んだ珠玉の5作品とは?(文・ZAKKY)

●近未来感と“地元っぽさ”が最高! 史上最も面白い続編映画の1本

『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』


出典:Amazon

―――こちらは言わずと知れた大ヒット作ですが、なぜパート2 を挙げたのでしょう?

「…そーいや、なんででしょうね…?なんでだと、思います?(笑)」

―――アハハ!やっぱり、中間に位置する物語だから、つなぎの役割があって、それ単体では成立しない物語だから、なんかハラハラするとか?

「たぶん、その通りです(笑!あと、例えば、ファッションやホバー・ボードのカラフルな色彩とか…。僕、映画を好きになる上で、風景も含め、全体的なビジュアルを重視する傾向があるんです。『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』の近未来的な映像は、シリーズの中でも一番惹かれますね。それと、この作品の舞台は2015年で、現代から見たら、すでに一昔前です。今見返すと、“現実にはそうならなかった近未来感”があるところも、魅力です。わかりますかね?」

―――なるほど。わかります。

「また、さっきと似たような話になりますが、パート1から含めて、マーティの住む街の雰囲気が、僕が住む地元になんか、近いところがあるんですよ(笑)。未来のデロリアンがタイムスリップする、街路樹ありきの道路なんか特に」

―――ああ、やはり、郷土愛にもリンクしてくると。

「無意識のうちにあると思います! 近所にドクみたいな髪型をした『ソースおばちゃん』と呼ばれているソース屋(!?)のおばちゃんもいましたし。マーティみたいに友達になろうとは思いませんでしたが(笑)」

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