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受賞を逃してブチギレも…。アカデミー賞史上最高の名勝負(10)。美しい…勝者を称える姿、その女優は?

text by 編集部

映画はショービジネスである以上、出演する俳優陣も、失望や落胆、歓喜などの感情を隠すことに長けているはずではあるが、時に本音が漏れることもある。今回は、彼らのアカデミー賞受賞の裏に見える、本音の部分を知るために、アカデミー賞史上に残る名勝負をピックアップし、雌雄が決した瞬間のリアクションにフォーカス。英Independentの記事を参考に紹介していく。今回は第10回。

●ライバル女優同士の美しい友情に心打たれる

サリー・カークランドVSシェール

左サリーカークランド1988年右シェール1988年Getty Images

【1988年第60回アカデミー賞 / 主演女優賞】
勝者:シェール(『月の輝く夜に』)
敗者:サリー・カークランド(『アンナ』)

1988年に開催された第60回アカデミー賞は、イタリア人監督ベルナルド・ベルトルッチが、大清帝国最後の皇帝である愛新覚羅溥儀の人生を描いた『ラストエンペラー』が、主要部門を席巻する中、ミュージシャンとしても知られるシェーンと、1941年生まれの女優サリー・カークランドが主演女優賞をめぐって対峙。

シェールはその名が発表されると、ジッと目を瞑り、抑えきれない喜びで自然と満面の笑みに表情を変える。対してサリー・カークランドは口をすぼめ悔しそうな表情を見せた後、笑顔に変わり、その瞬間を祝福している。カークランドはこの時すでに40代後半。その後のキャリアで栄冠を手にするチャンスが限られる中、悔しい気持ちを押し殺し、勝者を称える姿が美しい。

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