残念なアベンジャーズ日本語吹き替え声優(5)。改悪な声優変更で酷評の嵐…もはや憂鬱な気分すら湧く
数々のヒット作を生み出しているマーベル作品。しかし新作が出るたびにある不満が…。それは芸能人による日本語の吹き替えだ。プロの声優を起用すれば良いものの、話題作りとして俳優やアイドルが起用されている。そのため「キャラと声が合わずストーリーに集中出来なかった」という不満の声も。今回は、マーベルファンから評判の芳しくない5人の吹き替えを紹介していく。
ニック・フューリー・竹中直人
吹き替えを担当した作品:
『アベンジャーズ』(2012)
『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』(2014)
『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)
『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』(2018)
『キャプテン・マーベル』(2019)
『アベンジャーズ エンドゲーム』(2019)
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)
オリジナルキャスト:サミュエル・L・ジャクソン【Getty Images】
【注目ポイント】
ニック・フューリーは、“S.H.I.E.L.D.”長官として、アベンジャーズを築き上げ、長官を引退しても組織を影から支える頼れるボス。責任感が強く、重役でありながら自ら現場へ赴くことも多い。戦闘こそしないが、ヒーローたちと同様、世界平和を強く望んでいる。
アベンジャーズの吹き替えの中でも、断トツで批判の声が上がっているのは、間違いなくこの吹き替えだ。竹中直人は、『シュレック』や『アイスエイジ』を始め、吹き替えの仕事を多数こなしている。他作品では高い評価を得ているにもかかわらず、フューリーの吹き替えに関しては、受け入れられない人が多いのはなぜだろうか。
ブラック・ウィドウ同様、初期は声優の手塚秀彰が吹き替えを担当していたが、途中で変更したのがその大きな要因のようだ。吹き替え版で作品をたしなむマーベルファンは、手塚の声でニック・フューリーのキャラクターを把握していたことだろう。しかし、まさかの声優変更は戸惑いをもたらす結果となった。
どんなセリフを発しても“竹中直人感”が強すぎることが違和感の正体だ。ブラック・ウィドウの声を担当した米倉涼子の場合に通じるが、役柄と本人のキャラクターが近ければ近いほど、声を担当した俳優の顔が浮かんでしまい映画に集中できない、という現象が生じているようだ。
ニック・フューリーは、アベンジャーズを支える存在として、シリーズの多くの作品に登場する。竹中直人の登板も多く、それに伴い酷評も増えてしまっている。思い返すとフューリーは、『アベンジャーズ』のラストで「彼らは戻って来る。我々が必要とするからさ」と言い残していた。そのセリフを聞いたファンの中には「アベンジャーズをまた映画館のスクリーンで観ることができる」とワクワクすると同時に、「この声も戻ってくるのか」と憂鬱な気分になった方もいたのではないだろうか。
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