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「死ぬほどつまらない」芸能人が監督した最低最悪の日本映画(1)大赤字のおバカ映画…超人気俳優に地獄の酷評

text by 編集部

北野武、竹中直人、劇団ひとりなど、映画の世界で花を咲かせる芸能人は数多くいるが、みんながみんな、彼らのような才能に恵まれているわけではない。今回は、芸能人が監督した映画ワースト5選を一挙紹介。俳優から芸人、果てはミュージシャンまで、映画業界に殴り込みをかけながらもあえなく散った5人を紹介する。

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大赤字…。人気俳優が監督した“おバカ映画”

小栗旬『シュアリーサムデイ』(2010年)


出典:Amazon

監督:小栗旬
脚本:武藤将吾
キャスト:小出恵介、勝地涼、鈴木亮平、ムロツヨシ、綾野剛、小西真奈美、遠藤憲一、竹中直人、妻夫木聡、大竹しのぶ、上戸彩

【作品内容】

巧や京平たちバンドのメンバー5人は、文化祭の廃止に抗議するため、爆破予告をして高校を占拠。しかし、仲間の1人が本物の爆薬を仕掛けたことで大爆発を起こしてしまう。それから3年後、学校を中退した彼らは、行き詰った日常を打開するため、ある奇策を思いつく。

【注目ポイント】

監督の小栗旬【Getty Images】

俳優・小栗旬が27歳の時に監督した青春群像コメディ。キャストには、小出恵介や勝地涼をはじめ、小栗と親交の深い俳優陣が顔を揃える。

舞台監督の小栗哲家を父に持ち、ドラマに映画にCMにとさまざまな方面で活躍する小栗だが、映画監督だけはうまくいかなかった。詰め込み過ぎのテーマやちぐはぐなストーリーが酷評され、興行収入はおよそ3億円と大失敗。それでも、超の付く売れっ子俳優からすればかすり傷程度だろう。

これに懲りたのか、その後、小栗は監督業からは身を引いているが、例外的に、鈴木亮平主演の『HK 変態仮面』(2013年)では脚本協力という形で参画している。イケメン俳優の彼だが、実は、少年マンガ風のバカバカしいストーリーが好みなのかもしれない。

さて、小栗はその後、国内の映画賞を総なめし、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年)では主役を務めあげた。小栗が再びメガホンを取る日は来るのか―。彼の今後に注目したい。

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