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イケメンすぎる…! ジブリ史上最高の男性キャラ(2)。いい加減な男? でもかっこいい…魅力溢れる魔法使い

text by 編集部

日本のアニメ映画を代表する「スタジオジブリ作品」。世代を超えて愛されるジブリ作品には、ヒロインを支える男性キャラが欠かせない。今回はヒロインの相手となる“イケメン”キャラクターを5人セレクトして紹介。イケメンと一口に言っても、個性の違う5人の魅力をそれぞれご覧いただきたい。

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妖しく美しい大人の外面と中に隠れた少年のような純真さ

『ハウルの動く城』(2004)ハウル

© 2004 Studio Ghibli・NDDMT
© 2004 Studio GhibliNDDMT

声優:木村拓哉

【作品内容】

父が残した帽子屋を守る18歳の少女・ソフィー。ある日、ソフィーが外を歩いていると兵隊にナンパされる。あまりのしつこさに困っていると、そこへ通りかかった魔法使いのハウルに助けられる。しかしハウルも、“荒地の魔女”の手下に追いかけられているところだった。

その後、無事にソフィーが帽子屋へ帰ってくると、突然店に荒地の魔女が押しかけてくる。ハウルの心臓を狙う荒地の魔女は、邪魔者のソフィーに90歳のおばあさんになる呪いをかける。

【注目ポイント】

ハウルは魔法使いとして素晴らしい才能を持ち、ハンサムで紳士的だったが、その反面、見栄っ張りでわがままで浪費家、おまけに女たらしで浮気性、かつ魔女から逃げる臆病者。ジブリ作品の男性キャラクターの中ではいささか情けないとも言える内面の持ち主だ。

そんなハウルだが、主人公のソフィーが掃除をしたことが原因で思った通りの髪形にならず、大癇癪を起こす。それをきっかけに、ソフィーには自分の弱い部分をさらけ出すようになる。外面の物腰柔らかなイケメンぶりと、内面の情けなさとのギャップが他のジブリキャラクターにはない魅力だ。

物語冒頭で、兵隊の男性2人に声を掛けられて困っているソフィーに対して、突如現れたハウルが「やぁごめんごめん、探したよ」と声をかけて助けるシーンがある。それが終盤に入って、それがナンパを助ける口実ではなく、実際にソフィーのことを探していたことが判明する。

冒頭の空中散歩までの一連は劇中でも印象に残る名シーンだが、ハウルのソフィーへの一途さが分かる。物語を通して彼の印象が大きく変わっていくところも観る者を惹きつける要因だろう。

内面だけでなく、劇中でハウルは何度も髪形を変える。ファンの間では、序盤の金髪派?中盤のおかっぱ派?それとも後半の黒髪派?などと議論が起こることも。

そんなハウルの声を担当したのは、『君たちはどう生きるか』にも出演した木村拓哉。プロデューサーの鈴木敏夫によれば「娘から木村について『男のいい加減さを表現できる人だと思う』と言われ、語弊があるかもしれないがハウルにピッタリと感じた」と語り、木村もその期待に応えるように、声優2作目でありながら、この大役を務め上げ、「ハウル=キムタク」というイメージを作り上げ、魅力的なキャラクターとして愛された。このキャスティングが、本作のヒットに寄与したことは間違いないといえよう。

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