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大絶賛!史上最高の少女漫画実写化は?大成功の傑作日本映画(3)全女子が惚れる…社会現象の40億円超ヒット

text by 編集部

「一度はこんな恋をしてみたい」と、世の女性たちが1度は憧れを抱いたことがあるだろう少女漫画。近年はそんな少女漫画原作の実写映画が続々と製作され、公開されるたびに注目を集めている。今回は数ある少女漫画の実写映画の中でも、原作のイメージを崩さないどころか、原作を超えたと賞賛を浴びる、ファン納得の作品を5本セレクトした。

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中島美嘉が演じるナナに全女子が惚れた
シスターフッドものの快作

『NANA』(2005)


出典:Amazon

上映時間:114分
監督:大谷健太郎
原作:矢沢あい
脚本:浅野妙子、大谷健太郎
キャスト:中島美嘉、宮崎あおい、成宮寛貴、松山ケンイチ、平岡祐太、紗栄子、伊藤由奈、水谷百輔、能世あんな、高山猛久

【作品内容】

東京にいる彼氏の元へ向かう小松奈々(宮崎あおい)とバンドでの成功を目指し上京するボーカリスト・大崎ナナ(中島美嘉)。そんな電車の中で偶然隣り合わせた。同い年、同じ名前ということで意気投合して一緒に暮らし始める。

矢沢あい原作の大ヒット同名漫画を、『黒執事』やこの秋公開予定の『美作物語~風を奏でる君へ~』の大谷健太郎が監督、『マーマレード・ボーイ』『あのコの、トリコ。』の浅野妙子が脚本を務め、実写映画化の運びとなった。

【注目ポイント】

宮崎あおい
宮崎あおいGetty Images

大崎ナナ役にミュージシャンである中島美嘉をキャスティングしたことは、当時大きな話題を呼んだ。とはいえ、彼女はキャリア初期から歌手活動と並行して女優業も精力的に行っており、2003年公開の映画『偶然にも最悪な少年』でも、飾り気のない自然な芝居で魅力を発揮していた。

中島演じるナナは、見た目が原作通りなのはもちろんのこと、いつも強気なのに時々見せる弱さのギャップ。そして何より歌ってる姿がなんともカッコいい。

中島美嘉による主題歌「GLAMOROUS SKY」は原作者の矢沢あいが作詞、L’Arc〜en〜Ciel の hydeが作曲・プロデュースかつメンバー初の楽曲提供ということで話題となり、映画自体も原作に匹敵するクオリティに仕上がった。

少女漫画の実写化作品といえば、主な客層は女性が占めているため、イケメン俳優が注目されがちではある。しかし、本作では、ナナを演じた中島美嘉に全女子が心を奪われた。少女漫画特有のシンデレラストーリーではなく、女性同士の友情を描くシスターフッドものとしても魅力的だ。

本作が公開された当時、シスターフッドもののヒット映画は少なく、製作は大きなチャレンジだったのだろうと想像できる。しかし、蓋を開けてみると、初登場1位で、観客動員数は日本だけでも300万人を超え、国内興行収入40.3億円と、社会現象を巻き起こす大ヒットとなった。

ヒットにあやかり製作された続編『NANA2』(2006)では一部のキャスティングに変更が加えられた。中島美嘉は出演するも、もう一人のヒロイン・奈々を演じた宮崎あおいは出演せず、市川由衣が同役を演じることに。

市川は与えられた役を細心の芝居で演じているものの、中島美嘉×宮崎あおいの名コンビが忘れられないという人は多く、1作目の完成度の高さを証明する結果となった。

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